デジタルサイネージ ジャパンの歩み

デジタルサイネージ ジャパンとは

デジタルサイネージ ジャパン(略称DSJ)は2009年に幕張メッセでスタートした
日本国内最大級のデジタルサイネージ・ディスプレイ産業の総合展示会イベントでる。
基本はデジタルサイネージのディスプレイ製造・販売メーカーによる展示が多いいが、
デジタル・コンテンツに関わる技術なども合わせたデジタルサイネージの最新情報が確認できる。


デジタルサイネージ ジャパンに見る未来

日本におけるデジタルサイネージの歩みを知る資料となるのが「デジタルサイネージ ジャパン」である。
私も何回か展示会に足を運んだり、実際に出展社として小さなブースを出したりした経験もあるので、
ブログの1カテゴリーとして「デジタルサイネージ ジャパンの歩み」と題して綴っていこうと思う。
デジタルサイネージ ジャパンを振り返ることで、デジタルサイネージの未来も少しは見えて来るかも知れない。


ブログ#092 デジタルサイネージ ジャパンの概要

 日本国内最大級のデジタルサイネージの総合展示会である「デジタルサイネージ ジャパン」とは、一体どんなイベントなのか?まずは主催や協賛などの基本的な概要(DSJ2021時の抜粋)をまとめてみる。

名称:デジタルサイネージ ジャパン(略称DSJ)
主催:デジタルサイネージ ジャパン 実行委員会
運営: 一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム
   株式会社 ナノオプト・メディア

協賛:総務省経済産業省一般社団法人体験設計支援コンソーシアム一般社団法人日本Web協会一般社団法人日本映像・音楽ライブラリー協会一般社団法人日本屋外広告業団体連合会一般社団法人日本空間デザイン協会一般社団法人日本広告業協会公益社団法人日本サインデザイン協会一般社団法人日本ディスプレイ業団体連合会公益財団法人日本デザイン振興会インターネットITS協議会一般社団法人日本百貨店協会日本チェーンストア協会 World Wide Web Consortium(W3C)

同時開催:Interop Tokyo 2021、ロケーション ビジネス ジャパン 2021、APPS JAP

January 18th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#120 デジタルサイネージ ジャパン 2021へ行ってきた

 4月14日から4月16日の三日間、幕張メッセで「デジタルサイネージ ジャパン 2021」が開催された。2019には小さなブースを出展したが、昨年はコロナもあって見送っていた。今年はメッセでの開催と併せ4月19日から4月23日までオンラインで開催する。コロナの感染拡大も心配なのでオンラインにしようかと思ったが、やはり現場に行ってリアルなデジタルサイネージの現状を見ておくことにした。最終日の16日に行ってみたのだが、予想以上の人の少なさ。会場に入ってみれば、大手のメーカーはほとんど出展を見合わせ、2019年に比べると3分の1程度の出展数で、大きなブースも無くや最新技術もなく、スペックの高いシースルー・ディスプレイが出てきたぐらいで、遠くから足を運んだ方には残念な展示会となっていた。

 コロナで来場者の少なさを予想し出展を見送ったメーカーも多くいるだろうが、デジタルサイネージ自体の販売が低迷していることも影響しているようだ。デジタルサイネージは人の集まるところに設置して初めて価値が生まれる。これだけ自粛が続けば導入のタイミングを見合わせている企業や店舗も多いだろう。実際にピクトパスカルのコンテンツ制作の発注も延期になったものも少なくない。第4派の収束、オリンピックの最終局面、ワクチン接種の遅れ、第5派の拡大等、まだまだ先の長いトンネルが続きそうだ。

 デジタルサイネージ ジャパンの前日には東京ピッグサイトで開催された「コンテンツ東京2021」にも行ってきた。コンテンツ東京は日本最大級のコンテンツビジネス総合展で、コンテンツ制作、マーケティング、ブランディング、最先端デジタルテクノロジー、個人のカメラマン、イラストレーター、デザイナーなど、コンテンツビジネスに関するあらゆるサービス・製品が出展している。分野が広いこともあり、こちらはそこそこの賑わいであった。デジタルサイネージのコンテンツ制作のパートナーとしてカメラマン、イラストレーター、デザイナー、漫画家など数十名と名刺交換をして交流してきた。皆このコロナ渦を必死に乗り越えようとしている。こういった優秀なクリエイターやアーティストを支える政策をもっと打ち出さなくては日本の文化レベルは下がっていってしまう。「アスリート」と「アーティスト」、この2つを天秤に掛けては行けないのだと、つくづく感じた展示会の梯子であった。

April 21, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#134 デジタルサイネージ ジャパン 2009

 記念すべき第1回のデジタルサイネージ ジャパン 2009は、2009年6月10日から3日間、幕張メッセ、東京ベイ幕張で行われた。前年に行われたIMC Tokyo 2008で盛況を博した『デジタルサイネージ ジャパン Preview』の本開催である。イベントテーマは「映像とネットワークによる次世代広告プラットフォームデジタルサイネージにフォーカスした国内唯一の専門イベント!」で開催された。

 イベントコンセプトの骨子は「デジタルサイネージはデジタル技術を用い、タイムリーに映像や情報をディスプレイに表示する次世代型インフォメーションシステムであり、設置場所によりターゲットに確実に見てもらうことが可能で、配信コンテンツの切り替えの容易さなどで、広告としての費用対効果が高くなると注目されています。この新しいメディアの登場は、ディスプレイの高品質化や低価格化、そしてネットワークの発達と、現代のさまざまな要素がからみあって発生したものです。まさしく、映像コンテンツと通信の融合を実現する新形態だと考えられます。この度は、「デジタルサイネージ」の普及啓発、ビジネスの活性化を目的とした国内唯一の展示会とセミナーを実施いたします。本イベントを訪れる、来場者と出展社がビジネス関係を構築させていくための機会になる様寄与していきたいと思います。」としている。

 トータル来場者数は130,993人(同時併催イベントを含む)と、初回の展示会にしては多く、デジタルサイネージという新しい広告媒体への関心と期待が現れている。私が初めて本格的に縦構図でのビデオ撮影をしたのが2012年だったので、やはり先を読む人たちの考えることは早いのである。同時に開催されたイベントはInterop Tokyo 2009、RSA Conference Japan 2009、IMC Tokyo 2009であった。デジタルサイネージ ジャパン 2009の更に詳しい情報は DSJ2009

June 20th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#135 デジタルサイネージ ジャパン 2010

 第2回のデジタルサイネージ ジャパンは2010年の6月9日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は131,771人(同時併催イベントを含む)と僅かだが昨年を超えている。DSJ2010のテーマは「時間と場所を特定できる唯一の販促・広告・情報発信プラットフォーム【デジタルサイネージ】に特化した専門イベント」であった。またこの年から優秀なデジタルサイネージのコンテンツ作品を称えるデジタルサイネージ・アワードがスタートした。受賞作品はデジタルサイネージ ジャパンの会場内で発表された。

 2011年は「街角に入れ込むインターネット」として、「広告」「情報インフォメーション」「アンビエント」「販売促進」「環境」の5つの切り口からデジタルサイネージの可能性を検証している。特設ラウンジにはインテル社・マイクロソフト社による!世界にまだ3台しかないコンセプトモデル、インテル® インテリジェント・デジタルサイネージが設置され話題を呼んだ。

 コンファレンスとしては「デジタルサイネージは、広告ビジネスモデルとして成り立つのか」「車両から駅ナカ、駅ソト、さらに街ナカへ鉄道・施設に広がるデジタルサイネージ」「街や町を豊かに楽しく。街と対話するサイネージの表現とは」「大規模流通・小売でのサイネージ展開の今と未来像」「次世代デジタルサイネージモデルの確立に向けての取り組み ~モバイルキャリアの考えるサイネージ展開事例~」などで公演された。時代の流れが伺えるテーマである。デジタルサイネージ ジャパン 2010の更に詳しい情報は DSJ2010

June 21st, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#136 デジタルサイネージ ジャパン 2011

 第3回のデジタルサイネージ ジャパンは2011年の6月8日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は128,128人(同時併催イベントを含む)と、多くの人がデジタルサイネージに何かの可能性を感じたのではないか。2011のテーマは、「あらゆるシーンで出会うスクリーンメディア〜街・店舗・オフィス・そして家、デジタルサイネージは新時代に」であった。特設ラウンジには、ラスベガスで開催されたDigital Signage Expo 2011においてApex Gold Awardを受賞したインテルのデジタルサイネージ・エンドキャップが設置された。

 広告、販促、街づくり、デジタルサイネージの次世代像まで、3日間を通して徹底解剖する必見の専門コンファレンスのテーマは「デジタル融合がもたらす広告産業の新潮流-デジタルサイネージ広告を中心に」「デジタルサイネージにおける国際標準化動向」「鉄道広告におけるデジタルサイネージ最前線」「価値の投影としてのデジタルサイネージの役割とは」「アプリ化するデジタルサイネージ、その先に来るもの」「オフィスサイネージとエコサイネージ 埋もれた情報を可視化してプッシュするコミュニケーション」などがあり、10年前としてはレベルの高いコンファレンスである。

 また、この年は「東日本大震災」が起きた年である。6月8日といえば震災からわずか3ヶ月弱だ。自粛ムードが高かったこの時期に開催した意義もあるであろう。3回の展示会を成功させた「デジタルサイネージ ジャパン」は、今後定着したデジタルサイネージの総合展示会として続いていきそうだ。デジタルサイネージ ジャパン 2011の更に詳しい情報は DSJ2011

June 22nd, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#137 デジタルサイネージ ジャパン 2012

 第4回のデジタルサイネージ ジャパンは2012年の6月13日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は132,866(同時併催イベントを含む)人。テーマは「マルチスクリーン時代のコミュニケーションデザインイノベーション」。業界を牽引するビッグネームが語るデジタルサイネージの最新動向から、販促やインフォメーションなどに、いかにしてデジタルサイネージを活かすのか。導入、活用を検討するうえで重要な情報満載の専門コンファレンスの内容は「HTML5が与えるマルチスクリーンメディアへのインパクト」「これが地域型マルチスクリーンとアプリ連携の決定打」「デジタルサイネージにおけるアカウンタビリティ」「サイネージクリエイティブには新しい血が必要だ~モーショングラフィックスとサウンドクリエーション~」「統合コミュニケーションデザインとデジタルサイネージ」などが講演された。

 展示会はディスプレイからシステム、そしてコンテンツ関連まで、総合展にふさわしい多彩な顔ぶれの出展社が集い、最新の技術・製品をラインナップ。特に流通小売や商業・医療など様々な施設において、今より"一歩進んだ"販促手法やインフォメーションの手段などを考えている人には必見だ。先日のブログにも書いたが、私は、この2012年にデジタルサイネージのコンテンツを意識して、屋久島で全編縦型での動画撮影を行った。当時はまだ今のような1眼レフカメラでの動画撮影は実験段階で、撮影には普通の業務用ビデオカメラを使用した。デジタルサイネージの普及を可能性を実際に感じた年であった。デジタルサイネージ ジャパン 2012の更に詳しい情報は DSJ2012

June 23th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#138 デジタルサイネージ ジャパン 2013

 第5回のデジタルサイネージ ジャパンは2013年の6月12日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は131,984(同時併催イベントを含む)人。2011年は震災の影響で13万人を下回ったものの、13万人がデジタルサイネージジャパンの来場者数の平均となりそうである。毎年恒例となった『DSJ NIGHT』の演出を手掛けるチームによる、最新のプロジェクション・マッピングの技術を駆使したライトショーラウンジが展示会場内に登場している。

 専門コンファレンスは、私達の街角に増え続けるデジタルサイネージ。あなたの企業にとってどこに商機を見出せるか?あるいは、利用者として有効に使いこなすには?とのテーマで、「デジタル融合がもたらす広告産業の新潮流-デジタルサイネージ広告を中心に-」「ソーシャルメディアとデジタルサイネージはこんなに仲がいい!」「デジタルサイネージにおける国際標準化動向」「価値の投影としてのデジタルサイネージの役割とは」「アプリ化するデジタルサイネージ、その先に来るもの。」などで講演されている。この年に、すでにアプリ化に言及していることが、デジタルサイネージの先見性を物語っているように思う。デジタルサイネージ ジャパン 2013の更に詳しい情報は DSJ2013

June 24th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#139 デジタルサイネージ ジャパン 2014

 第6回のデジタルサイネージ ジャパンは2014年の6月11日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は132,609人(同時併催イベントを含む)。6回目となったので、来場者数振り返ってみたい。2009年130,993人。2010年131,771人。2011年128,128人。2012年132,866人。2013年131,984人。これだけ均等した来場者数の展示会はそう見当たらない。13万人をキープできていることは素晴らしいが、これだけデジタルサイネージの普及が加速しているのに、来場者数は加速していない。デジタルサイネージの限界が見え始めているのか?それを感じてか2014年のテーマは「デジタルサイネージ 2020年に向けての新たな挑戦」としている。

 前年の2013年9月7日に2020年に東京五輪が決定したことによる、2020年へ向けてのデジタルサイネージの普及を促進するイベントに力を入れている。この年のカンファレンスなどの資料は、現在見られなくなってしまっているのが、おそらく2020年の東京オリ・パラへ向けて、海外から訪れる外国人観光客に対応した「インバウンド」が大きなテーマになっていただろうと思う。確かにこの2014年を堺に日本のデジタルサイネージの普及は大きく進んだ記憶がある。新設された国立競技場のデジタルサイネージのコンテンツ制作を全部任さないか?との夢のような話も持ち上がったが、設計デザインの見直しで頓挫してしまった。私の仕事は頓挫が多すぎるのが最大の欠点だ。確かに2020を目指して普及してきた日本のデジタルサイネージだが、想定外のコロナウイルスの感染拡大で、普及が減速してしまった。おそらく2014年ほどデジタルサイネージ業界にとって希望に満ちた年はなかったのかもしれない。デジタルサイネージ ジャパン2014の詳しい情報は DSJ2014

June 25th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#140 デジタルサイネージ ジャパン 2015

 第7回のデジタルサイネージ ジャパンは2015年の6月10日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は136,341人(同時併催イベントを含む)。2015年のテーマは「新たなステージへ進むデジタルサイネージ」であった。この頃より展示会の様子を動画アーカイブや写真で配信するようになってきた。2015年の目玉となったのは8Kサイネージシアターである。また、東京都内のデジタルサイネージ名所をバスで巡る「東京サイネージツアー」も行いイベントの幅も広がってきた。

 国内外からオピニオンリーダーが集い、ビジネスの潮流や市場展望を語る基調講演や専門セミナーも充実してきた。DSJ2015では、デジタルサイネージを構成するうえで欠かせない様々な要素、ディスプレイ、システム、コンテンツなどをトータルで扱い、まだまだ広がる可能性を秘めている利活用分野とそれによって生まれるビジネスチャンスを表示している。参加企業・団体数は486社であった。

 また、「インターネット」をキーワードに、関連性の深い5つのイベント、INTEROP「ICT技術を牽引するネットワークイベント」。IMC「放送とインターネットの連携により広がる市場、新たな技術・サービスにフォーカスするイベント」。DSJ「インターネットの活用でその進化を発揮する「デジタルサイネージ」にフォーカスするイベント」。LBJ「位置情報、空間情報とインターネットを融合させることで新たなビジネスチャンスを作り上げるイベント」。APPS「拡がり続けるインターネットの世界で注目を集める「アプリ」にフォーカスするイベント」を同時開催することで、さらなる相乗効果を生んでいる。デジタルサイネージ ジャパン 2015の更に詳しい情報は DSJ2015

June 26th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#141 デジタルサイネージ ジャパン 2016

 第8回のデジタルサイネージ ジャパンは2016年の6月8日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は140,945人(同時併催イベントを含む)と、初めて14万人を超えた。テーマは「国内最大のデジタルスクリーンメディア産業イベント」

 国内マーケットはもちろん、グローバルな視点で見た今後のICT活用の方向性を示す『基調講演』では、市場に大きなインパクトを与え続ける企業からオピニオンリーダーを迎え、トレンドと今後の方向性を探っている。この年の講演は「デジタルサイネージ2020」や「今一度、デジタルサイネージとは何か」など、すでに東京2020をターゲットにしたテーマが多くなってきた。

 また、この年から入門者向けデジタルサイネージワークショップを開催し、デジタルサイネージの参入や導入を検討している企業や自治体の担当者を対象に、デジタルサイネージ・コンソーシアムのメンバーが、陥りやすいポイントを考慮しながら丁寧に解説を行ない、デジタルサイネージの普及に尽力している。

 デジタルサイネージ ジャパン 2016に出展したブースの中から、「デジタルサイネージのPRを、より効果的な演出、ブース構造で実施している」という観点で審査を行い、表彰する「DSJ 2016 Booth Award」はパナソニックが受賞している。デジタルサイネージ ジャパン 2016の更に詳しい情報は DSJ2016

June 27th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#142 デジタルサイネージ ジャパン 2017

 第9回のデジタルサイネージ ジャパンは2017年の6月7日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われ、トータル来場者数は143,365人(同時併催イベントを含む)。テーマは「街角メディアでより豊かになるリアル」であった。

 基調講演では、ネットワーク機器やサービスの有力企業と共に、効果的なICTによってビジネスの活性化に成功している企業も登場し、そのノウハウを共有した。講演内容としては「動画でコミュニケーションし行動し物を買う時代」「デジタルサイネージの新潮流」
「米国CES 2015’s ‘Showstoppers’ピッチコンペティション勝者がサイネージ業界に起こす新旋風」「渋谷開発 ~Creative Entertainment Cityに向けて~」などのテーマで講演され、デジタルサイネージの加速が伺える。

 この年はライブエンターテイメント×テクノロジーによる「新たな楽しさ」を追求し、市場を創造する新企画して「ライブエンターテイメント ジャパン2017」を開催した。また、同時開催しているInterop TokyoのShowNetでは、“Inherit the Intention”をテーマに、
変容するインターネット環境に先駆ける、近未来ネットワークを模索し、継承と再構築、時には創造の循環を繰り返しながら、常に新しいネットワークのあり方に挑戦している。デジタルサイネージ ジャパン 2017の更に詳しい情報は DSJ2017

June 28th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#143 デジタルサイネージ ジャパン 2018

 記念すべき第10回のデジタルサイネージ ジャパンは2018年の6月13日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は143,806人(同時併催イベントを含む)で、この年のキーワドはズバリ「5G」で「5Gによってもたらされる産業の垣根を超えた新しいサービスなど市場動向にフォーカス」と銘打って行われた。

 基調講演のタイトルも「5Gが切り開く未来の展望」「インテルの5Gエンドツーエンド戦略」「5G時代のネットワークビジョンとNECの社会価値創造への取組み」「5G商用化と産業界での5G利用を促進する取組み」「ソフトバンクの創る5G」「第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF) の活動紹介」「総務省5G総合実証試験結果から見る市場動向」など、「5G」のオンパレードとなっている。ShowNet2018の構築のコンセプトも「今年から2020年にかけて、5Gをはじめとしてさまざまな技術やサービスが展開」していた。

 Interop Tokyoでは、「研究室・教育機関と企業の技術交流の場、新しい産業がここから生まれる」とのテーマのもと「アカデミック・イノベーション」を開催し、さらなるデジタルサイネージ・テクノロジーの発展に挑戦している。ようやく10回を迎えた「デジタルサイネージ ジャパン」の今後の発展に期待したい。デジタルサイネージ ジャパン 2018の更に詳しい情報は DSJ2018

June 29th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#144 デジタルサイネージ ジャパン 2019

 第11回のデジタルサイネージ ジャパンは2019年の6月12日から3日間、幕張メッセの国際展示場と国際会議場で行われた。トータル来場者数は155,801人と、やっと15万台の大台に乗ってきた。打ち出すメッセージは「街中のメディアとして多様な役割を果たす「デジタルサイネージ」にフォーカスし、デジタルサイネージの最新技術とその活用法をご覧いただけます。本イベントでは、デジタルサイネージ産業の課題解決と新市場の創出、あらゆるビジネスシーンにおけるサイネージの利活用をその場で体感できる展示会」としている。

 基調講演として「ドローンと地上配送ロボットが実現する次世代のショッピング体験」「平成から令和へ、デジタルOOHの広告ビジネスはどうなる?」「Power of OOH - 5G時代に向けたOOHメディアのデジタルトランスフォーメーション -」。専門セミナーとして「今から始めるサイネージビジネス「デジタルサイネージ入門」セミナー」「センシングサイネージガイドラインの概要説明」「4K/8K時代の到来が実現する新たな空間演出“4K/8Kピクチャー ウィンドウ”」「屋外分野におけるデジタルサイネージの新たなトレンド ~道路空間での情報発信の可能性~」などと、「5G」や「ドローン」などのキーワードが目立ってきた。

 デジタルサイネージ ジャパン 2019の見どころとしては、翌年の東京2020を視野においたブース展開が多く見られた。キーワードとしては、「ファシリティ」「L2L3」「無線」「DC/Server/Cloud」「セキュリティ」「モニタリング」「テスタ」「Wireless」などが挙げられる。この年はピクトパスカルも小さなブースを出展してみた。まさか展示会の出展者側になるとは夢にも思っていなかった。そして、デジタルサイネージ業界も私も、この半年後に起こる世界的なウイルスのパンデミックを知る由もなったのである。デジタルサイネージ ジャパン 2019の更に詳しい情報は DSJ2019

June 30th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#145 デジタルサイネージ ジャパン 2020

 第12回のデジタルサイネージジャパンは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、2011年の4月13日から6月30日までオンラインで開催された。多くのコンサート、イベント、展示会が緊急事態宣言の発令を受けてオンラインに切り替えていた。無論、オンラインの対応が間に合わず、中止になるイベントも多くあった。私の会社もこの年の仕事が8割消えた悪夢の一年となった。

 しかし人間の対応能力は優れていて、会社の労働を含むあらゆる分野でオンラインやテレワークを推進し対応していった。もちろんオンラインでのマイナス部分も多く見えてきたが、オンラインやテレワークでしかできない新たな働き方改革も推進されていった。私も随分前から日本の企業の「働き方」には疑問を持っていたので、この機会に新たなビジネスモデルも多く誕生していくであろうと思っていた。

 デジタルサイネージ ジャパン 2020のオンラインの核となるのが講演のネット配信である。この年のテーマとしては「DX時代に向けた新しいネットワークとセキュリティのアプローチ」「テレワークに必要な エンドポイントセキュリティ対策」「ロボット・IoTで繋ぐクラウドグループウェア」「Zero Trust とは?基礎と最新動向を理解する」「AI-Driven ネットワークの実現へ」「~ VUCA 時代におけるユーザ・エクスペリエンスを提供していくには? ~」「HuaweiにおけるEdge-AI+IoTの取組」「IoT/OT時代のZero Trust Security」などと、テーマだけでは理解できないAIやITの世界に進んでいく感があった。デジタル技術は更に加速していくのであろう。

 誰もが予想しなかったコロナのパンデミック、東京2020の延期、テレワークや医療従事者の負担、医療現場の危機など、十数年に一度しか訪れない「平和の祭典」を基軸に、日本という国家が世界に何を発信していけるか?出口の見えない長いトンネルに入った2020。このトンネルの先にデジタルサイネージの明るい未来は開けるのであろうか?デジタルサイネージ ジャパン 2020の更に詳しい情報は DSJ2020

July 1st, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#146 デジタルサイネージ ジャパン 2021

 第13回のデジタルサイネージ ジャパンは昨年に続きコロナの感染拡大を受けて、2021年の4月14日から3日間、幕張メッセの国際展示場でのリアル会期、4月19日から5月11日までのオンライン会期、6月9日から6月23日までのInterop Tokyo カンファレンス(オンライン開催)で行われた。幕張メッセでのリアル会期のトータル来場者数は37,707人と、やはりロナの影響で大幅に減少したものの、オンラインも含めると37,707人と、デジタルサイネージへの関心はキープしているようだ。私も幕張メッセでのリアル会期に足を運んだが、大手メーカーは出展を見合わせ、大きなブースもかなり少なく、オンラインにシフトしている感があった。全体的には1/3から1/4の規模に縮小された感じである

 オンラインセミナーのテーマは「企業がいま注力するデジタル投資におけるサイバーセキュリティの課題と解決策」「人工知能(AI)が提供するスマートで快適なセキュリティとは〜既存のテクノロジーでは実現できないゼロトラストとゼロタッチの世界」「急速に進むDXに求められるセキュリティ〜変わる環境と脅威に対し、今何をすべきか〜」「サイバーセキュリティの課題を解決するSecure Access Service Edge(SASE)プラットフォームの取り組み」などと、「AI」や「DX」、「セキュリティ」などのテーマがが中心となった。

 基調講演のテーマは、「楽天モバイルが実現するグローバルイノベーション:携帯業界の新常識を創る」「デジタル&AIが牽引する、0炭素クリーンエネルギーの新たな未来」「企業のエンドポイントを守る〜テレワーク導入/継続のための資産管理とパッチ管理術〜 」「日本の将来を元気にする〜ニューノーマル時代の働き方を再定義〜」「Now or Never 〜DX: 今・やる!〜」「瞬間移動サービス 〜アバターイン〜 が描く未来」「DXの推進で失敗しない。マルチクラウド時代のデータ管理のあるべき姿とは」などの多彩なテーマで講演されている。

 東京五輪開幕まで3週間となった今日、今なお感染拡大が止まらない日本。東京五輪は基より日本や世界の感染拡大防止にデジタルサイネージが活躍してほしいのと、来年は是非とも幕張メッセでのリアル開催が盛大に出来ることを願ってやまない。デジタルサイネージ ジャパン2021の更に詳しい情報は DSJ2021

July 2nd, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#260「デジタルサイネージ ジャパン 2022」からの招待状

 2022年も1周間が過ぎ、仕事も動き出してきた。今日は「デジタルサイネージ ジャパン 2022」の運営会社であるナノオプト・メディアから、イベントへの出展依頼が届いた。今回も同時開催として、国内最大級 総合ICTの展示会である「Interop Tokyo 2022」、ストアDX / 販促DXの特別企画である「インストアテック 2022」、アプリ関連製品・開発 / プラットフォーム「APPS JAPAN 2022」など、約15万人の参加者を予想している。会期は、2022年6月15日(水)~ 6月17日(金)。会場は幕張メッセ Hall4~Hall 7である。一昨年、昨年はコロナの影響で規模を縮小したり、オンラインでの開催になってしまった。今年は盛大に開催し大盛況のイベントになることを期待していたが、今日時点での沖縄で1400人超、山口180、広島で400人超,大阪で600人超。そして東京で900人超と、コロナウイルスの急激な感染拡大に歯止めが掛からない。今年に入って、たった1週間で12倍である。

 沖縄、山口、広島の3件は米軍基地の感染爆発の影響が最大の原因である。この件については政府が強くアメリカに抗議してもらいたい。問題はオミクロン株の感染力による完成拡大のスピードと、重症化の割合による医療機関の崩壊である。現に沖縄では医師や看護師などの医療従事者が220人も新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者となり、勤務を外れる事態となっている。医療従事者の派遣も行う必要があるだろう。そして、次の1週間後には日本がどんな状態になっているのか。オミクロン株の感染力は桁違いで、世界全体で3億人を超えた危機的な状況。重症化しにくいといわれているが、今後はどうなるか分からない。「デジタルサイネージ ジャパン 2022」が無事に開催できる6月を迎える事ができるのだろうか。2月末の出展締め切りまで様子を見ることにしよう。

January 7th, 2022 Toyosaki’s blog


ブログ#291 デジタルサイネージ ジャパン 2022

 第14回のデジタルサイネージ ジャパンが、2022年の6月15日から3日間、幕張メッセの国際展示場で行われた。昨年同様、オンライン開催も6月20日から7月1日までで行われる。コロナの感染拡大も収束に向かっていることもあり、今年の来場者数は3日間で90,635人と大きく回復した。今年、私は幕張メッセでのリアル展示会には足を運べなかったが、オンラインで参加し、デジタルサイネージの最新情報を把握しておきたい。今年は、大手メーカーなどの大きなブース出展も目立ち、全体的にはデジタルサイネージの普及が回復に向かっていると感じられたイベントとなった。

 基調講演のテーマは、「交通系デジタルサイネージの最新トレンドとデータ活用の取り組み~コロナ禍においてもチャレンジを続ける交通媒体社~」「ショッピングセンターのDXとデジタルサイネージ、そしてXR」「デジタル社会実現に向けて」「Web3~ブロックチェーン・NFT・DAO・DeFiの先にある、GAFAのいない未来」「IP化時代における放送の将来像」などの多彩なテーマで講演されている。デジタル業界そのものが変革期に入っている内容ばかりである。「デジタルサイネージのPRを、より効果的な演出、ブース構造で実施している」という観点で審査を行い、表彰する「DSJ 2022 Booth Award」のグランプリは「ダイナスキャン・テクノロジー・ジャパン」が受賞した。ダイナスキャンのディスプレイは素晴らしい製品である。

 しかし、このデジタルサイネージジャパン2022の開催の成功だけで、これからのデジタルサイネージ市場がどこへ向かうかは判断がつかない。コロナは収束には向かっているが、何時新たな変異株が誕生するかもしれない。ロシアのウクライナへの戦争侵略の結末によっては、違う場所で新たな侵略行為が起こるかもしれない。止まらない円安、物価の高騰。何時かは必ず来る大きな自然災害。人類の未来を決すると言われる2030年まであと7年と半年。デジタルサイネージが人類の未来に何かしらプラスできる存在でありたいと願ってやまない。デジタルサイネージ ジャパン2022の更に詳しい情報は「DSJ2022」オフィシャルサイト

June 18th, 2022 Toyosaki’s blog