デジタルサイネージの気まぐれコラム

時の流れに身をまかせ、時の過ぎ行くままに


デジタルサイネージが情報発信の媒体である以上、その時代の流れと切り離す事は出来ない。
世界は予想も付かない難問にぶち当たるし、災害や震災など、何時に何が起きてもおかしくは無い。
夢の東京2020オリンピックはコロナウイルスの拡散で延期になり、ステイホームにテレワーク。
それでも人間は変化しながら生き残る道を探る勇敢な生き物である。
世の中が平和で繁栄している時は、それを支えるデジタルサイネージを、
世の中が混沌として疲弊している時は、それを支えるデジタルサイネージが必要だ。
今は、デジタルサイネージに出来ることを考えていこう。


ブログ#012 2019年を振り返って

 早いもので今年もあとわずか。デジタルサイネージのコンテンツ制作サイトを立ち上げて2年目が終わろうとしている。つくづく感じたのは、サイト運営って大変だなということ。サイトの構築や更新、SEO対策やマーケティング、ブログやコラム、Web広告やSNS発信。映像制作しかやってこなかった私にとっては辛い日々でした。コンテンツ制作の方がずっと楽です。でも新しいことに挑戦することは視野も広がるし自分の財産になるのでありがたいです。デジタルサイネージの普及も加速しているので、早く人に任せてディレクションに集中しなければ、良いコンテンツを増やしていけない。

 来年はオリンピックだしデジタルサイネージのコンテンツ制作以外のお仕事も忙しくなりそうです。オリンピックに関わるコンテンツも追加していきますのでお楽しみに。わたしは年末年始、創作活動に没頭します。みなさま一年間ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

December the 26th, 2019 Toyosaki’s blog


ブログ#013 デジタルサイネージとオリンピック

 みなさま、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。2020年は待ちに待った東京オリンピック・パラリンピックです。日本中のオリンピック会場でもデジタルサイネージが活躍する一年になることでしょう。ピクトパスカルもこの一年、みなさまに喜んで配信していただける、おしゃれでクール、低価格でハイクオリティーなコンテンツ制作に挑戦していきます。もちろんオリンピック・コンテンツも追加していきます。シリーズ名は「デジタルサイネージでオリンピック・パラリンピックを応援しよう。がんばれニッポン!」です。

 メダルに挑戦する全てのアスリートを、日本中のデジタルサイネージで応援できれば、これ程の歓びはありません。特に今回はパラリンピックのアスリートの活躍を期待しています。そして多くの感動を味わえる一生で一度のこの瞬間を共有できることに感謝して一年を過ごしたいと思います。
みなさまのご健勝と益々のご繁栄を心よりお祈りいたします。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
令和二年 元旦

January 3rd, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#017 ヴァレンタインと女性デザイナー

 もうすぐ「ヴァレンタイン」がやってくる。まあ、私にはほとんど関係なく、もはや義理チョコすら貰わない。海外では、主に花束やメッセージカード、お菓子などを恋人や家族、親しい友人に贈るのが習慣のようだ。日本では、女性が好きな男性にチョコレートを贈ることで定着しが、これはお菓子屋さんが仕掛けた販売戦略であったことは有名な話だ。この時期になると、チョコレート以外でもイベントに便乗したセールが行われている。チョコと一緒に贈くるプレゼンはいくらでもあるので様々な戦略が繰り広げられているが、

 最近ではデジタルサイネージを使用したコンテンツの配信も見かけるようになった。ピクトパスカルでもコンテンツは制作している。ターゲットの多くが女性なので女子に好まれるデザインにしているつもりだが如何なものか?早く優秀な女性デザイナーを見つけなければデジタルサイネージ事業も伸びていかないと感じる今日この頃。同時にコンテンツのカテゴリーも整理してリニューアルしたのでこれから大量に増やしていく予定だ。もちろん予定は未定だ。

February 2nd, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#019 新型コロナウイルスと情報発信

 ロイターの発表によると、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大について「パンデミック(世界的流行)の可能性がある」とし、自国には感染しないという考えは「致命的な誤り」と各国に一段の警戒を促した。南極大陸を除いて全ての大陸に広がった新型コロナウイルス。日本ではコンサートやイベントが軒並み中止され、昨日27日には全国の小中学校の休校。今日28日には東京ズニーランド・ディズニーシーの休園が決まった。大企業はテレワークに切り替えるなど日本はもとより世界中の英知を絞り出しウイルス拡大を阻止しなければならない危機に直面している。

 私を含め個々で出来る感染予防を徹底することは当然として、最新で正確な情報を共有することが最も大切な事であろう。政府は危機感を更に高めてこの国難にあたってもらいたいし、正確な情報を発信してほしい。私には中国や韓国にも友人はいるし、イベント業界で働く多くの友人、アジアツアーが中止になったミュージシャン、受験に挑戦する親族、海外留学を控えた家族、オリンピックに向かって最終調整しているアスリート。昨年ブースを出店したデジタルサイネージの日本最大のイベントである「デジタルサイネージ・ジャパン」も昨日中止が決まった。そして感染の疑いのある友人も出てきた。世界中の人々がウイルスの終即後に様々な危機に直面することが避けられない中で、デジタルサイネージを使用して自分に出来る事はないかを模索している。そして、この世界的脅威が各国の文化やイデオロギーを超えて、新たな人間の価値観が生まれることを願わずにはいられない。

February 28th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#021 デジタルサイネージと3.11

 東日本大震災から9年を向かえた。実に時の経つのは早いもので、歳を取ってくるといっそう早く感じられる。9年経っても復興はあまり進んでいなく感じるのは私だけではあるまい。未だ仮設住宅で暮らす人、未だ避難区域で家に戻れない人、原発事故の汚水処理等々。数年前までは、目に見えて復興した「日本」をオリンピックで世界に向けて発信するイメージしか持っていなかった。9年前の震災の時も1年近く仕事が無くなり本当に悲惨だったが、東北の方々の事を想うと泣き言など言ってはいられなかった。そしてまたコロナによる大打撃。デジタルサイネージの事業を立ち上げるきっかけとなったのもあの震災で、何が起こっても最低限は仕事が回っていく基盤を作るためだった。そしてデジタルサイネージでも無料のチャリティー・コンテンツを使って復興の支援も出来るようにしたかった。

 現実はそんなに甘くなく、未だ試行錯誤の毎日だ。3.11になると9年前に撮影した「東日本大震災 50日目の記録」を振り返る。震災の爪痕の中に「希望」を見つけに行った私にと取っては貴重な体験だ。メディアであろうがデジタルサイネージであろうが情報を発信する側にはそれなりの覚悟が必要である。自分の考えている事や感じた事が絶対であるはずが無いからこそ、苦しみながら吐き出す。そしてまた苦しむ。また吐き出す。3.11の時以上に先の見えない今、何を苦しむかが大切なんだと思う。

March 13th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#023 デジタルサイネージとロックダウン

 東京のロックダウンの可能性は高くなるのか?「ロックダウン」=「都市の封鎖」とは、公共施設などで、外部からの闖入者に対して内部の人間の安全確保のため建物を封鎖することや、人々の勾留、屋外活動を全面的に禁止して監禁することとある。東京都の呼びかけである「不要不急の外出を控える」ことはロックダウンには当てはまらないのかも知れないが、少なくとも私たちが経験のしたことのない異常事態が迫っている。東京2020オリンピック・パラリンピックも来年の夏に延期が決まり、私の回りでも立ちゆかない人々が大勢いる。

 ウイルスとの戦いに勝利してオリンピックを迎えることは素晴らしい目標としても、本当にオリンピックまで持ち堪えられるのか?もし街がロックダウンされたとしても、人の行き来が無くなるわけではない。飲食店や様々なサービスを行う店舗が閉まってしまってもデジタルサイネージを使ってメッセージは発信できる。今、私たちが出来る事は、ひとりひとりがコロナウイルス拡大を防ぐ努力を怠らないこととそれぞれの立場や環境下で人を励ます事ではないか。デジタルサイネージもその役割が果たせれば嬉しい限りだ。これは人類の英知とウイルスとの戦いなのだ。

March 27th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#025 デジタルサイネージとライブ配信

 コンサートやライブ、イベントや講演会など、ありとあらゆる集会が自粛されている今、増えてきているのがライブ配信だ。無観客のステージパフォーマンスの配信。スマートフォンのみで出来る自宅ライブ。大学のネット授業。企業のネット配信でのセミナー。スポーツ選手のSNSでの発信など。集まれないのであれば、各自の元へ届けるこのアイデアは素晴らしいと思う。私もコロナ自粛で中止になったアリーナイベントが月末にライブ配信で行う事が決まった。もちろん制作予算は実施予定の10%にも満たないが、この時期に仕事が発生するだけでも得るものは大きい。仕事を廻してくれた制作会社には本当に感謝している。

 緊急事態宣言で休業を求められている施設や店舗、飲食店などは出来ないが、休業を求められていない店舗はデジタルサイネージを有効に使って、エンターテインメントのライブ配信や、コロナ拡大防止のメッセージ、不眠不休で戦っている医療関係者へのエールを配信するなど、いくらでもアイデアはある。デジタルサイネージであろうが、スマホであろうが、今はライブ配信を使ったサービスが最も有効だ。新しいサービスだと「ネット飲み会」なども人気があるそうだ。テレビ会議やチャットを使って、気の合う仲間が集まってのネット上の飲み会である。外出自粛でストレスが高まっている人々はさらに増えることであろう。そして決して望まないことだが、このウイルスとの戦いは長期戦になりそうだ。今こそ「映像の力」を屈ししてこの国難を乗り越える知恵を考えていこう。

April 10th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#027 店舗再開後のデジタルサイネージ導入

 新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が延長され、多くの飲食店やサービス業の方を苦しめている。テイクアウトなどの生き残る為の知恵や通常営業に戻った時の顧客獲得対策等の相談を受けることも多くなって来た。国にも多くの対策を期待したいがデジタルサイネージの運用をサポートできる補助金も幾つかある。ひとつは「小規模事業者持続化補助金」で、チラシやネット広告などの販促に関わる費用を2/3補助するもので上限が50万円まで。もうひとつは「IT導入補助補助金」でデジタルサイネージなどのITツールの導入が1/2から2/3へ拡大。最大450万円まで補助してくれる制度である。

 この二つの制度を利用してデジタルサイネージのハードの購入、コンテンツ制作費をかなり抑えることができる。通常営業に戻れば今までのやり方では生き残れない世界が待っている気がする。そう言う私も人ごとではなく、会社存続のために色々な補助金や支援制度の申し込みに格闘している。私の最も苦手な分野だが、幸いなことにコロナの影響で申請が簡略化している。莫大な事業計画書や売り上げ予想など無くても申請できる制度が多いので、今を乗り切る為の制度、未来の為の制度をうまく活用し、デジタルサイネージの導入を考えてみるには絶好の機会かも知れない。

May 09th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#056 ヒロシマ原爆投下から75年

 今日8月6日は、広島に原爆が投下されて75年になる。毎年行っている平和式典も、コロナ感染拡大を避け、自粛した形で行われた。広島の原爆による死者は14万人である。その3日後の8月9日には長崎にも投下され、死者は7万4千人であった。立った3日、たった2つの爆弾で、その年の12月までに21万4千人の尊い命が奪われた。その後、現在まで、原爆の後遺症で亡われた方は多い。原始原爆投下の理由、背景と経緯は様々語られているが、太平洋戦争という諸国の巨大エネルギーのぶつかり合いの中で起きた人類最大の悲劇に違いあるまい。反核運動は世界中に広まりつつも、未だ核軍縮は難しい国際問題として、各国相手の出方を威嚇しているようだ。政治の世界だけに任せておけないこの問題は、多くの文化・芸術策を生み出している。ピカソの絵画「ゲルニカ」しかり、日本漫画「はだしのゲン」など。そして被爆を題材にした小説も多くあるが、有名なのは1965年に出版された井伏鱒二の小説「黒い雨」であろう。私も読んだし、田中好子が主演し映画化された、映画「黒い雨」も素晴らしい作品だ。「黒い雨」とは原子爆弾投下後に降る、放射能入りの「黒い雨」の事である。先週も原爆被害者達から、当時に降った「黒い雨」の範囲を巡って裁判が行われた。裁判の結果は、当時の範囲を覆し、被害者団体の勝訴となった。やっと親族が「原爆被害者」と国が認めたのである。

 75年の気の遠くなるような戦いは想像にも及ばない。今後も世界中で「非核運動」は高まっていくに違いない。そして3日前、驚くべきニュースが飛び込んできた。被爆から75年となることし今年、NHKが日米の若い世代を対象にアンケート調査を行った結果、アメリカ人のおよそ7割が「核兵器は必要ない」と答えた。今までのアメリカの若者は「原爆投下によって戦争を終えることができた」という認識が多かった。それが、この世界中のコロナウイルスの脅威や、地球温暖化、貧困の問題など、「人間どうしで殺し合ってどうする」との、当然も意識の変化であろう。デジタルサイネージを含め、映像文化の分野でも、「黒い雨」などの芸術作品には及ばずとも、意識をしていくとが、大切だと感じている。世界で唯一の被爆国である日本は、これから先も「核廃絶」に対して、大きな「責任」と「使命」と「義務」と「権利」があると、ある署名は平和学者が語っていたことが忘れられない。これからも少しはタイムリーなコラムも書いていこう。

August 6th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#059 ハワイ・戦艦ミズーリで初の「原爆展」

 昨日、終戦記念日を前にして素晴らしいニュースが飛び込んできた。米現地時間13日にハワイの真珠湾にある戦艦ミズーリ記念館で、初の「ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展」が開催された。今年の被爆75年の節目に合わせて長崎、広島両市と戦艦ミズーリ保存協会が主催し、広島平和記念資料館と、広島国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館が協力して実現した。「原爆展」は1995年以降、19カ国51都市で開催されてきた。今年は被爆75年の節目であり、米国での開催を計画してきたらしい。そして戦艦ミズーリは1945年9月2日、日本が降伏文書に調印した場所でもある。原爆展では、被爆の悲惨を伝える被爆者の遺品や、写真パネルやのほか、広島で被爆し、急性白血病のため亡くなった女性が病床で作った折り鶴、2016年に広島を訪れたオバマ前米大統領が贈った折り鶴なども50点展示された。原爆投下の当時の米大統領トルーマンが原爆投下の理由のひとつに1941年12月8日の「日本の真珠湾攻撃」を掲げている。一般には「奇襲攻撃」とされているが、本当の意味で「奇襲」であったかは定かではない。しかし真珠湾攻撃が引き金になり太平洋戦争に投入していったことは事実である。

 そして1945年8月6に広島へ原爆投下。8月9に長崎へ投下。8月15日に終戦を向かえる。原爆投下と終戦に大きく関わる真珠湾での開催は大きな意味があるだろう。展示会にはデジタルサイネージは使用されていない様であった。このような最も価値のある展示会こそデジタルサイネージを多用しても良いと私自身は思っている。ディスプレイの技術も発展してきて、写真にも劣らない展示が可能になってきている。私も以前、核兵器のドキュメンタリーも3度制作している。また核廃絶をテーマにした平和展の演出も担った。その経験経験から、映像が持つ力はやはり大きい。映像でしか伝えられない事も存在するだろう。政府も防衛費を削減して、原爆展のリニューアルに予算を付けて貰いたいものだ。核や原爆投下については国や民族によって、様々な考え方があるであろう。しかし、このニュースでインタビューに応えていた被爆者の女性のメッセージが真実に違いない。「悪いのはアメリカでも日本でない。悪いのは戦争だ」。「原爆展」は11月30日まで開催される。先日のコラムで書いたように、アメリカの若者の核兵器に対する意識の変化が更に進む事を期待したい。そして8月15日が永久終戦記念日になることを心から祈りたい。

August 15th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#066 9.11「追悼の光」

 2001年9月11日、米ニューヨークの世界貿易センタービルのツインタワーに、ハイジャックされた2機の旅客機が相次いで衝突。ビルは炎上し、一瞬で崩れ落ちた。この国際テロ組織「アルカイダ」が起こした「アメリカ同時多発テロ」は、戦争の世紀であった20世紀から、平和の世紀である21世紀に入ったばかりに起きた、国間の戦いではなく、「テロリストとの戦い」の始まりとなった。そして、リアルタイムで全世界に配信されたショッキングな映像は世界中を恐怖に陥れた。私も仕事先のホテルでリアルタイムに見ていた。最初はスピルバーグの新作映画の、ゲリラ・プロモーションではないかと、本当に疑ってかかっていた。こんな悲惨な映像がこの世にリアルに存在するはずが無い。そして、それが現実だと叩きつけられたのが、ビルが崩れ落ちる映像であった。あのツインタワーが、あんなにも脆く崩れ降りてしまうのか。映画であったら、あんな崩し方は絶対にしないと思ったからだ。そしてリアルな映像が持つ力にも圧倒された記憶がある。

 私も取材で世界貿易センタービルを訪れたこともあるし、ニューヨックの国連本部ビルも取材した。ニューヨークは思い出のある街であるし、ニューヨークで暮らす友人も数名いたので、彼らの安否が心配であった。数時間後に安否が確認できた友人もいたが、何日も確認ができない人もいた。ワシントンの国防総省(通称ペンタゴン)も標的になり、民間機4機がハイジャックされたこのテロで日本人24人を含む2977人が犠牲となった。そして衝撃だったのは、この日本人24人のひとりが、私の知人の兄であったのだ。二番目に衝突したユナイテッド航空175便に搭乗していた。日本へ向かう途中だったという。二人のお子さんの存在も知っていたので心が傷んだことが忘れられない。9.11が来るたびに二人のお子さんの成長を願わずにはいられなかった。今では父親を誇りとして見事に社会で活躍されていると聞く。

 4機の内、ペンシルベニア州の平原に墜落したユナイテッド航空93便は、乗客と乗員たちがハイジャック犯に抵抗したため、標的であったとされるホワイトハウスには到達しなかった。この便の乗客と乗員の勇気の行動がなかったら、アメリカの報復は核戦争にまで発展していたかも知れないと私は思ってしまう。9.11を題材にした映画は多く制作されている。このユナイテッド航空93便の離陸から墜落までを忠実に再現したノンフィクション映画「ユナイテッド93」もあるので、興味のある方はご覧頂きたい。現在、世界貿易産業ビルの跡地は「グランド・ゼロ」(爆心地)と呼ばれ、事件を伝える「9.11メモリアル博物館」や犠牲者を追悼する記念碑が設置されている。毎年9月11日には追悼式典が行われ夜から翌朝まで2棟のビルに見立てた青い光のツインタワー「追悼の光」が、ニューヨークの夜空を照らし出している。2001年9月11日のテロとの戦い、2011年3月11日の自然災害と原子力との戦い。来年の2021年はウイルスを克服し世界中からアスリートが日本に集まったスポーツの戦いの年であってほしいと心から祈っている。

September 11th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#079 2020年を振り返って

 本年2020年は人類にとって過去最大の試練の年となってしまった。言うまでもなく、コロナウィルスの世界的な感染拡大である。このウィルスがどのような経緯で発生し拡散していったかは置いておいて、各国のコロナへ対応が、そのままその国民の生死や生活の大きく影響を与えたことは間違えない。迅速にロックダウンした国。経済を優先した国。拡大防止と経済再生を同時にした国。元々の生活習慣や国土性、気候、貧富の差など、様々なことが要因であるが、12月31日現在で、世界の感染者は8260万人、死亡者は180万人。日本では感染者22.7万人が超え、東京では1300人を超えた。年内の1000人超えが懸念されていたが、一気に300人も増えてしまった。多くの経営困難な会社や、学校の休校。弊社もデジタルサイネージ以外のイベントやコンサート、展示会が全て無くなり、悲惨な生活をおくっている。日本も第三波の只中にいる状態で、年末年始を迎えることになった。第三波の要因は政府の政策が後手後手になっていることも大きな要因であると思うが、やはり、国民一人ひとりが「コロナに感染しない、感染させない」との意識を維持できなくなってきたのであろう。もちろんしっかりとした感染防止をしていた方でも感染してしまった方もいる。医療従事者の命がけの一年間、影で感染防止に尽力された全ての方に心から感謝したい。

イギリスの英医療調査会社エアフィニティーの発表によると、医療従事者が予防接種によって免疫ができるのが2021年10月15日。感染がそれ以上広がらない集団免疫が形成されるのは2022年4月8日と推定している。日本は他の多くの先進国に大きく遅れをとっているのだ。そして追い打ちをかける「コロナ変異株」の猛威で、更に平常化が遅れる水見通しとなってきた。明年の東京オリンピックの開催にはコロナを乗り越えることが必須であることは世界中の認識であるが、開催国として海外から多くのアスリートを安全に招く準備よりも、春までの国民の生活を優先にしなければ、共倒れになる可能性の方が大きい。早期の英断を期待しているのは私の周りでも多くいる。そして、日本でのワクチン接種が一日も早く始まることを願ってやまない。100年に一度の「密の年」になった2020年。明日からは、また気持ちを新たにして前に進んでいこう。本年もお世話になりました。明年も、よろしくお願いいたします。吉日。

December 31th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#080 2021年はどんな年になるのか

 みなさま、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。昨年はコロナウィルスの猛威で100年に一度の悲惨な年となってしまいました。みなさまも、年末年始を自粛で過ごされたと思います。そして年末年始も不眠不休でコロナ患者に対応された医療従事者にみなさま、ありがとうございました。さて今年がどんな年になるのか、みなさんは想像できますか?コロナの猛威が続くことは間違いないですが、今年中に収束できるのでしょうか?私は収束しない前提で物事を進める覚悟です。ピクトパスカルは昨年末にサイトのリニューアルを行いました。本当にサイトの運営って難しいと感じています。特にコロナ渦にあってターゲット層への逼迫がますます大きくなることも間違いないし、デジタルサイネージ以外の映像制作もどうなるかわからない。

 昨年の春は、「ピンチはチャンス」なんて行っていたけど「ピンチは大ピンチ」になってきた。こういう状況に置かれたときに、その人間の本質や真価が問われるというが、まさに今が分かれ目なのであろう。こんなときは原点に帰るしかない。自分の志をもう一度確かめ、固めよう。新たな目標も立てよう。自然も、資源も、社会も、お世話になった人たちも、今まで当たり前だった全てに存在に感謝しながら進んで行こう。みなさまのご健勝と益々のご繁栄、コロナの被害が少ない事を、を心よりお祈りいたします。本年宜しくお願い申し上げます。
2021年 元旦

January 1st, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#084 2度目の緊急事態宣言発令

 本日2度目の「緊急事態宣言」が発令された。1都3県に限られた発令だが、この2月7日までの1ヶ月間は、今年の日本の行方を決定することになるであろう。この発令が後手であるとか、感染の責任は誰にあるとかの議論は置いておいて、発令するのであれば保証や対策などを明確にしなければ良い結果は得られないと思う。飲食店の休業要請が中心だが、緊急事態宣言で引剥する人は他にも多くいる。当然、人が集まることで成り立っている業種は数え切れないであろう。飲食店の営業を夜8時にまでに制限したところで、どれほどの効果があるのであろうか。しかも一律1日6万という、あまりにも雑な保証。更に感染症対策分科会の尾美会長は宣言の解除はGWの長期戦を推奨している。

 東京オリンピックの開催をにらんだ政府の短期決戦のシナリオは大甘な考えではないか。解除まで最低でも4カ月はかかり、GW以降も緊急事態宣言が継続していてもおかしくない。東京都の感染者はたった一日で850人余り増え2447人になった。先の見えない長いトンネルに国民を向かわせるのであれば、その出口を示すのが政治の役割である。では、この現実の中で自分はどう舵取りをするのか。デジタルサイネージ事業のわずかな可能性が、長く暗いトンネルを進む松明となることに希望を持って進もう。

January 7th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#094 「核兵器禁止条約」発効

 本日2021年1月22日、史上初めて、核兵器の開発・製造からや保有、使用に至るまで、いかなる例外もなく、全面的に禁じる「核兵器禁止条約」が発効された。世界の核軍縮は核拡散防止条約を柱にしてきたが、その動きは停滞してきた。核禁条約の推進国や非政府組織(NGO)は、核兵器を非人道兵器とする国際的な規範意識が高まり、核保有国への圧力になると期待しており、核軍縮の前進につながるか注目される。国連のグテレス事務総長は「核兵器使用による壊滅的な人道上の結末に関心を集める世界的な運動の成果だ」と評価している。この条約は従来の一国家の安全保障レベルではなく、世界的視野から核兵器を見直す国際社会の流れを受けて2017年7月に122カ国の賛成を得て国連で採択された。

 しかし米露英仏中などの核保有国や「核の傘」の下にある日本などは参加しておらず、現時点では50カ国のみの発効となっている。締約国でなければ、当然、条約の法的義務に従う必要はない。唯一の被爆国である日本が参加できないのは悲しい限りである。私が核兵器と真剣に向き合ったのは20歳の時であった。それから10年スパンで核廃絶に関する映像制作を続けてきた。デジタルサイネージでも「核廃絶コンテンツ」の制作は考えている。このニュースが日本のメディアでどれだけ取り上げられるかは疑問だが、小さな草の根の運動がこの条約に繋がったことは違いなく、この条約を良い機会と捉えて核保有国が核軍縮に向けた姿勢を打ち出すことを心から願ってやまない。

January 22th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#100 千日の鍛、万日の練

千日(せんじつ)の稽古(けいこ)を鍛(たん)とし、万日(まんじつ)の稽古を練(れん)とす。宮本武蔵の名言である。千日は3年。万日は30年である。今日はこの日数を自分自身に当てはめて「希望」を見出していこうと決意をした。30年前の1991年2月4日には、私はインドのニューデリーにいた。先のブログでも書いたが、この日を堺に「プロのドラマー(一応)」の足を洗い、演出家への道を志したのである。私のこれまでの30年がどんなものだったかはよいとして、とにかく多くの人に守られて、ここまでやってこられたと実感している。「苦」も「楽」も合わせた30年の時間が、はたして「鍛錬」になったのかは疑問だが、続けてきた意味は必ずあるであろう。そして次の「30年」のために立ち上げたデジタルサイネージのサイト「ピクトパスカル」も、もうすぐで3年を迎える。思った通りには行かないとわかっていたが、その道は想像以上に険しい道である。この3年が「鍛」にあたるのであれば、それだけでも意味がある。

そして今日2月4日は「立春」である。と思っていたが、今年は2月3日が「立春」であるという。地球が太陽を1週する公転の周期と、実際の1年の時間の長さにズレが生じて、実に124年ぶりに2月3日が「立春」となったそうだ。宇宙のリズムとは実に不可思議である。というか、人類が宇宙のリズムに合わせきれていないのが現実なのであろう。124年といえば、ブラジルの知性の殿堂であるブラジル文学アカデミーも124年前に創立された。1959年にブラジル文学アカデミーの総裁に就任したアタイデ総裁は、生涯を通して5万本のコラムを書き残し、国連の「世界人権宣言」の起草に尽力した人物だ。毎日1本のコラムで30年かかる計算である。

文章を書くことが苦手な私が、デジタルサイネージの制作ブログを書き始めて今回で100回を迎えた。週1回の更新を目標に始めたが、今年に入って1ヶ月で20回の更新となっている。くだらない内容ばかりだし、多くの人の目にも止まることもない。しかし続けるということには、一切のムダがない事も私は知っている。さあ、今日から新しい30年が始まる。5万本のブログを書く目標は無いが、2051年2月4日が、どんな日になっているのか?全てはこれからの「鍛錬」かかっている。

February 4th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#103 コロナ VS ワクチン

 いよいよ今日2月17日より、医療従事者4万人に対してコロナ・ワクチンの先行摂取が開始された。世界で初めてワクチン接種が行われたのが、昨年の12月8日、イギリスの90歳の女性だった。2月16日時点での世界のワクチン接種数は、世界77カ国・地域で1億7556万回を超えた。その内、米国が5286万人、中国は4052万人で、2カ国で53.2%となっている。なぜ先進国の日本がこれほど遅くなったかは、色々な要因が考えられるが、このワクチン接種は、日本にとって大きな希望となることは間違いない。後進国にワクチが届くのは更に先だ。6回摂取できるワクチンを5回にするなど、絶対にあってはならない。

 東京オリンピックの開催か中止も、このワクチン接種にかかっている。大会組織委員会会長のありえない発言で、世界からブーイングがあったり、後任の会長選出が不透明であったり、無観客での開催に意味があるのか?など、開催にしても中止や延期にしても、大きな問題を残す事になるであろう。私自身もオリンピック絡みの仕事の発注も受けているし、先日の東北地方の地震も心配である。仮にオリンピックが中止になっても、ワクチンが効いてコロナが収束に向かえば、デジタルサイネージやイベントの事業も少しは希望が見えてくる。問題は、それまで会社が持ちこたえられるかと、65歳の高齢者の手前である私に、いつ順番が回ってくるかだ。先の見えない日々は、まだまだ続きそうだが、「希望」だけは持って進んでいこう。

February 17th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#109 国際女性DAY

 今日3月8日は国際女性DAYだ。UN Womenは、2021年3月8日の国際女性デー(IWD 2021)のテーマを、「リーダーシップを発揮する女性たち:コロナ禍の世界で平等な未来を実現する」にすると発表した。特定非営利活動法人国連ウイメン日本協会は、国連で唯一、女性と少女の課題と取り組む UN Women(国連女性機関)の日本国内委員会で、日本はもちろん世界中の女性たちがいきいきと生きられる社会を目指して活動している。

 今年のテーマの骨子は、「女性は、医療従事者、介護者、あるいはコミュニティーのリーダーとして、また新型コロナウイルス感染症の拡大と闘う、最も模範的なリーダーとして、闘いの最前線に立っている。新型コロナウイルス感染症の危機は、女性による貢献の重要性と、女性が抱える不平等な負担の両方を浮き彫りにしている。女性リーダーと女性団体は、新型コロナウイルス感染症への対応とコロナ禍からの回復の取り組みにおいて、そのスキル、知識、ネットワークを駆使しリーダーシップを発揮してきた。今日では、女性がさまざまな経験や視点、スキルなどを提供することによって、すべての人にとってより良い意思決定、政策策定、法整備などに欠かすことのできない貢献ができることが広く認められている。」と説明されている。

 当然、女性の活躍は医療従事者だけではない。私が携わるデジタルサイネージや映像制作の世界、デザインの世界、舞台スタッフ、プランナーなどのクリエイティブな世界から、建設現場のスタッフ、タクシーや大型トラックの運転手など、男にしかできない職業は無いと言って良いだろう。女性の社会進出がはじまってから相当の年月が経っているのに、未だに不平等は存在している。特に日本にはその根強い風潮が残っている。このまま行けば、男性が女性に従う世界が待っているかもしれない。でもその方が、無駄な争いはなくなり、より平和な世界が創れるはずだ。私も早く優秀な女性クリエイターを確保し、デジタルサイネージ事業を任せたいと思っている。

March 8th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#110 東日本大震災から10年

 未曾有の震災であった「東日本大震災」から今日で10年の時を経た。3.11になると9年前に撮影した「東日本大震災 50日目の記録」を振り返る。しかし、これが「区切り」であるとか「節目」であってはならないと思う。今も尚、復興は続いているし、これからも続いていく。毎年通っていた復興イベントである「青い鯉のぼりプロジェクト」も昨年はコロナで中止になり、2年近く豊北へは訪れていない。それでも東北の友の活躍は毎日届いてくる。この10年間で、東北の人々には本当に多くの勇気と力をもらった。東北の人は、あの震災で本当に強くなったのであろう。これからも寄り添って、応援をしていきたい。

 しかし、福島原発の問題や実質的な復興はまだまだ時間がかかりそうだ。今はコロナの収束が最優先だ。そして経済を回すことよりも、救済処置が届いていない人への政策を打ち出すべきだと思う。厄介とも思えてきたオリンピックもどうなることか。本当ならこの日を、東北の地で迎えたかったが、緊急事態宣言が続いている横浜から東北へは向かうべきではない。「東日本大震災」から10年目のこの日を、複雑な想いで迎えることになった。

 そして、これから起こるであろう「首都直下型地震」や、2030年までに人類が変革しなければならない課題である「地球温暖化」「飢餓のパンデミック」「プラスチック汚染の脅威」など地球と人類の未来を決定する課題が山積している。私もひとつひとつの課題に向き合わなくてはと強く思っている。東日本大震災から20年にあたる2031年は、まさに未来への分岐点となるのであろう。また、2031年に、デジタルサイネージの世界がどのようになっているのか?それを決めるこの10年も大切な時期である。

March 11th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#112 「Googleくん」からの卒業宣言

 私事で恐縮だが、次男坊が大学を卒業した。昨年はコロナで卒業式もできなかったが、今年は感染対策をして挙行された。。私はライブ配信での参加となった。学長の贈る言葉の中で「謙虚に生きてほしい」とのメッセージが息子に届いていればよいのだが。私も謙虚に差デジタルサイネージと向き合っていこう。そして学長も任期を終えて大学を卒業するらしい。そして式典が終了した後、学長がギターの弾き語りで2曲のエールを学生たちに贈った。息子は良い学び舎に入れたのだと思った。

 そこで、私も何か卒業しなくてはと考えた。お酒やタバコは、いずれ卒業するとして、「Googleくん」から卒業しようと決めた。私にとって「Googleくん」とは、単なる検索エンジンであって、それ以上でも、それ以下でもない。私が検索エンジンでしかない「Googleくん」と真剣?に向き合うこととなったのは、デジタルサイネージのコンテンツサイトを立ち上げてからである。それまでも自社のHPはあったが、別に「検索」で上位表示を狙う必要もなく、好きなように作って、人に聞かれた時にだけ見せられればよい宣材でしかなかった。HPの更新など年に一度か二度で十分なサイトである。しかしデジタルサイネージのコンテンツ販売サイトとなれば話は別だ。少しでも多くの人の目にサイトが触れることが望ましいと考えれば、当然「Googleくん」の検索結果でも上位の方が望ましいのだ。そのための対策として行うのが「SEO対策」である。謎に包まれた200以上あるといわれているグーグルのアルゴリズムでサイトを評価し、検索者が求めている情報にふさわしいサイトから順位がつけられるというもの。ウェブサイトを集客の柱にしている会社は、この「SEO対策」に莫大な予算をつぎ込んでいる。しかし私の会社にそんな予算は無いので、これまで自力のSEO対策をしてきたのだ。

 そして3年が経ち一つの持論に達した。それは「グーグルは検索者が求めている情報にふさわしいサイトから順位を付けられていない」という事である。もちろん世界のグーグルである。それなりの検索結果にはなっていると思う。しかし所詮はプロライターが書く「コンテンツの質」や「外部リンクの数」、「DA(ドメイン・オーソリティー)」など、弱小零細企業にとっては不利な条件ばかりが、上位表示に必要とされる傾向にある。ましてはデザインなどのアートやクリエイティブな「画像」はいくら優れていても評価の対象とならない。なので、今日「Googleくん」からの卒業宣言をする。卒業と言っても、「Googleくん」の考えか方を全て無視するわけではない。ユーザーにとって価値のあるサイトにしていく努力は続けていく。いつか「Googleくん」が画像AI知能なども含めて、私のサイトを正確に評価できる時代が来ることに期待しよう。こんなこと書いたら、また「Googleくん」の評価が下がるのかもしれないが、時間をかけて良いサイトにしていこう。

 そして、建築家を目指している次男坊は、そのまま大学院へ進む。私は、あと2年は授業料を払わなければならない切実な状況に置かれている。私も「Googleくん」だけではなく、子育てや、会社の経営、そして出来る事なら女房から、早く卒業したいものである。

March 17th, 2021 Toyosaki’s blog


ブログ#119 ひめゆりの塔とデジタルサイネージ

 昨日4月13日のニュースで沖縄のひめゆりの塔にある「ひめゆり平和祈念資料館」のリニューアルが放映されていた。昔訪れた事があったので興味深く見ることができた。ひめゆりの塔は、沖縄戦末期に沖縄陸軍病院第三外科が置かれた壕の跡に立つひめゆり学徒隊の慰霊碑である。ひめゆり学徒隊とは、1944年12月に沖縄県で日本軍が中心となって行った看護訓練によって構成された女子学徒隊のうち、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の教師・生徒で構成された学徒隊の名前である。

 「ひめゆり平和祈念資料館」は、第三外科壕を底から見上げた形で原寸大のジオラマ、南風原陸軍病院壕の一部を再現した原寸大模型があり、そこで以前は語り部の証言を直接聴くことができた。しかし語り部の高齢化により2004年4月のリニューアル以後は証言映像の上映に切り替えられていた。第四展示室は戦没した女生徒や教員の写真が壁中に貼られており、生前の人柄や死亡時の状況が文章で解説されていた。

 今回のリニューアルで大きく変わったのが、展示写真の扱いである。記念館を訪れた子どもたちの感想の中に「ピンとこない」「共感できない」との感想に、どうすれば「戦争の悲惨」が伝わるのかを検討した結果であった。昔の写真は「硬い表情」の集合写真が多く使われていたが、今回は無邪気に笑う少女たちの笑顔をラインナップさせている。館内の入り口には、学校へ投稿する生き生きとした学徒たちの絵画が飾られた。自分たちと何も変わらない学生多くが亡くなったことへの共感を生むであろう。

 伝える側と、伝えられる側のギャップを埋め、「共感」をもたせることが、これからの時代は大切なことだと感じた。一方的な情報の発信では時代に付いてはいけない。こういった資料館も、今後は多くのデジタルサイネージが導入され、より良い情報やビジュアル、映像などのコンテンツが必要となってくるであろう。依頼が来たら応えられるように精進しておきたい。

 「ひめゆりの塔」をテーマとした映画や作品はいくつかあるが、いずれも一部脚色されており、事実を正確に伝えていないものも多い。その中でも2007年に公開されたドキュメンタリー映画『ひめゆり』では、生存者の証言映像を基に構成され、また生存者による監修がなされている事から、他の映画作品とは趣を異にしている。改めて見ておこうと思わせた良いニュースであった。

April 13th, 2021 Toyosaki’s blog