デジタルサイネージと最新テクノロジー

デジタルサイネージは通常のモニターディスプレイにメディア・プレイヤーや
配信プログラミングソフト、ネットワーク機能など、映像技術がいっぱい詰まっている、
それ単体でも、充分にデジタル・テクノロジーの固まりであると思う。
ここでは近年開発されたテクノロジー、インタラクティブやタッチパネル、ARやAIなど、
すでにデジタルサイネージに採用されている技術、今後採用される技術など、
デジタルサイネージにまつわる新たなテクノロジーの可能性を探ります。


ブログ#010 デジタルサイネージのディスプレイ

今では当たり前になった液晶ディスプレイやLEDディスプレイ、LEDバックライトの液晶ディスプレイ。しかも低価格の競争には驚かされるばかりだ。ひと昔前はシャープの液晶が世界ブランドであったが、今では韓国製品に押しまくられている。価格が低くなったことでデジタルサイネージの普及がより進むのであれば良いことでもあろう。ところでディスプレイとモニターに違いって何だろう?わたしの勝手な解釈は何かを監視するのがモニターで、何かを誰かに見せるのがディスプレイである。従ってPC用はモニターでデジタルサイネージはディスプレイとなる。わたしの編集環境ではEIZO-EV3237 31.5インチの4K液晶モニターを使用している。価格が高いのがネックだが映像の編集マンがEIZOのモニターをよく使うのは発色が優れているからだろう。もちろんくデジタルサイネージのディスプレイでも輝度が高く発色が良いものは高価である。しかしアート作品を扱ったりしない一般広告で、しかも屋内あれば安いディスプレイを数台設置したコンテンツの見せ方や、規格外のワイドやスリムディスプレイの方がより効果的だと思う。ちなみに私がはじめて買った液晶モニターは1998年販売のApple Studio Displayだった。スペックは15.1インチ 1024×768ドットで25万。これを2台でデュアルモニターとして使っていたので、14インチのブラウン管モニターが主流の時代に贅沢な話であった。

December the 13th, 2019 Toyosaki’s blog


ブログ#026 デジタルサイネージと5G

最近5Gという言葉を多く聞くようになった。新たな通信システムの名称である。5Gの「G」とはGeneration=世代の略で、つまり5Gとは“第5世代“を意味し、より正確には「第5世代移動通信システム」となる。当然これまで1G(1985年開始)から現行の4G(2015年開始)まで様々な歴史があるが、この5Gが飛躍的な進化を遂げるらしい。5Gno特徴は大きく3点。1つめは速度で、現行の4Gno20倍から200倍というから超高速だ。2時間以上の映画が数秒でダウンロードできるという。4Kや8kの高画質映像もリアル配信できる。2つめは,多数同時接続でこれも10倍になる。専門的なことは省くが、今で言うと10万人に同時配信していたネット中継が100万人に配信できるようになる。今はテレワークやネット会議・ネット飲み会など、インターネット回線がパンクして繋がらない事が多くなって来ている。この状況がしばらくは続く見込みなので5Gはありがたいことでもある。3つめは超低遅延である。「遅延」とは通信回線により画像表示の遅れである。5Gになればコンサートのライブ配信なども体感レベルで感じなくなると言う。超低遅延は車の自動運転や遠隔医療の分野での活躍が期待されている。エンターテイメントでも5Gを利用したバンド演奏なども流行りそうだ。簡単に5Gの可能性を書いたが、すでに世界では5Gを導入している国も多くある。日本でも2020年春頃から5Gのサービスが開始される予定である。この5Gの可能性は、もちろんデジタルサイネージのコンテンツ配信にも役立つことは間違いないだろうし、映像関係のデータは重いので送信時間が短縮できることはありがたい。しまし今は、新型コロナ・ウイルスの拡散を止め、収束に向かうツールとして、そして医療の最前線でウイルスと戦い続けている医療関係者の負担が少しでも軽減出来る事を最優先に使われることを切に望む。

May 2nd, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#028 デジタルサイネージとAR

ARのテクノロジーが脚光を浴びたのは数年前になるが、最近ではAIに押されて影が薄くなっている気もするが、まだまだ可能性のあるテクノロジーである。AR(Augmented Reality)とは「拡張現実」と呼び、実在する様々な情報にデジタル化された架空の情報をプラスした状態を意味する。デジタル化された情報というのは、動画、静止画、文字情報、音声などが代表的だ。これに対しAIとは簡単言えば人工知能だ。AIの詳細については後日書こうと思う。ARの成功した代表的なプロジェクトは2016年に流行したスマートフォンのGPSとカメラ機能とを活用したAR型のゲーム「ポケモンGO」であろう。私の回りでも老若男女と問わずはまっていた。ちなみに私はやっていない。そしてデジタルサイネージにもAR技術は採用されている。それまでの動画や画像の表示のみだったデジタルサイネージにAR技術を取り入れられることで、より多くの人の注目を集め集客や販促の効果が上がってきているというデータもある。たとえば、アパレル関係でカメラがつけられたモニター画面の前に立つだけで、選んだ服の試着ができるデジタルサイネージ。着物やドレスなど、試着に時間がかかる衣類であっても画面の前に立つだけでイメージがわかるので、ブライダルサービスなどにも導入されている。また、インタラクティブなデジタルサイネージも登場しており、モニターディスプレイの前で身体を動かすことで、顔認識、行動認識といった技術を利用し、映像の中の人間の動きに合わせて何らかの映像をリンクさせ、まるで自分が映像を動かしているような錯覚を与える。このようなデジタルサイネージはテーマパークやショッピングモールのエントランスなどで、話題作りや集約に効果があるだろう。AR技術を取り入れることで、デジタルサイネージはより一層、人々の興味や関心をひくものになっていくことでしょう。今後は、匂いや質感といった情報を持つAR技術など日進月歩の勢いで発展しており、AR技術を取り入れることで、デジタルサイネージはより一層、人々の興味や関心をひくアイテムになっていくことであろう。ピクトパスカルでもARを導入したデジタルサイネージのコンテンツを制作する技術はあるのだが、時間とお金がないので今は着手しない。大企業が出資してくれるなら話は別だが期待はしていない。

May 15th, 2020 Toyosaki’s blog


ブログ#029 デジタルサイネージとAI

今、注目を集めている最新のテクノロジーであるAI(Artificial Intelligence)とは、人間の認知や行動、判断の一部をソフトウェアが分析して人工的に再現したものをいう。多くの情報から学び、新たな情報入力に順応することを蓄積して、まるで人間が行うように柔軟かつ、最適な振る舞いを高効率に実現できるという。では、このAIをデジタルサイネージに導入したらどんな事が可能になるのだろうか。今まではプログラムベースで表示していたコンテンツを、人間の属性(人間が持つ情報)に応じて変化するコンテンツ、データ解析による新たなコンテンツの発信、音声認識によるコミュニケーションなど、今までにないデジタルサイネージのあり方を創造することが出来るはずだ。テクノロジー的には「キャプチャリング」「セグメンテーション」「オートメーション」の大きく3つに分かれている。キャプチャリングは視覚センサーで、デジタルサイネージを見ている人や店のウインドのカメラなので、店に入る時に自動的に性別、年齢、感情などをキャプチャリングして、データベース化していく技術だ。セグメンテーションは様々なセンサーにより集められた情報を、決められたルールに則ってAIが自動的にセグメントし、ターゲットに合わせて行動する技術で、様々な分野に応じて、顧客ごとに適すると思われる的確な情報を提供することが可能になる。オートメーションはAIで個々の見込み顧客が持つ価値を予測し、その価値に準じて点数化することで、ユーザーの意志に沿った情報や改善点の提案などが行えるという。具体的にはセンサーで年齢・性別を自動判定し、セグメントされた広告を動的に表示する。受付のデジタルサイネージでお客様の顔を認識・認証を行う。監視カメラの映像を認識分析し、不審者の検出を行う。表情分析により表示されているコンテンツへの人間の反応をデータ化する。超音波やミリ波センサーの情報を活用し、AIによる自動制御・交通予測などを行う。複数台のデジタルサイネージの情報、Beacon等の情報、お店のリアルタイム空席情報等から得られるデータを解析し、複数のお客様にとって訴求力のあるコンテンツを提供することができる。ディスプレイに向かって話しかけると、音声での対話を可能とする。話された言葉はどの国の言葉かを自動判定し、その国の言葉に変換してコンテンツを表示することがでるなど、デジタルサイネージの可能性は大きく広がる。しかし私の持論だが、どんなにテクノロジーが発展しようと人にとって有意義なコンテンツを配信しなければ意味はない。技術を生かすも殺すも作り手の人間性が全てである事は、これからの時代も変わらないであろう。

May 22th, 2020 Toyosaki’s blog