
第三巻 デジタルサイネージの事例
多くの場所に導入が広がるデジタルサイネージの事例を紹介します
第三巻は、屋内や屋外などのデジタルサイネージの導入事例や、配信事例、
ショールームやパビリオンなどに導入されているユニークなディスプレイ成功事例など、
私達の身近になってきたデジタルサイネージがどのような場所で、どのように使われているのか?
これからデジタルサイネージを導入する方や、配信方法にお悩みの方にもヒントとなる「事例」を紹介します。

デジタルサイネージの活用事例 | 屋内サイネージの事例 | 屋外サイネージの事例 | 交通機関の事例 | 施設の事例 | ユニークな成功事例

様々なデジタルサイネージの活用事例
はじめに、屋内外の設置場所や配信目的を問わず、デジタルサイネージの活用事例をご紹介します。(機能やスペックによって出来る事は異なります)
■リアルタイムで変化する多種多様な情報配信
ニュース、天気・気温などの一般情報や災害情報、避難導線など緊急時に配信する情報など、即時性が求められる情報も、インターネットなどと連携したリアルタムなコンテンツ配信が可能です。
■スケジュールに合わせた自由な配信プログラム
デジタルサイネージのコンテンツ再生ソフトの多くが、日時や曜日の指定ができるので、細やかなスケジュールを組んだ配信プログラムでの運用が可能です。
■クラウド型のネットワーク配信での情報一括管理
クラウド型のネットワークを経由して、違う場所に設置されているディスプレイを1台のPCでコントロールし、コンテンツ情報の一括管理が可能です。
■マルチディスプレイによる複数情報の一括配信
複数台のディスプレイを繋ぎ合わせて1台の大画面そして配信するマルチディスプレイは、ディスプレイの台数分の情報や分割画面にした情報などの、多様な画面構成による配信も可能です。
■ネットワークによる双方向コミュニケーション
特定のハッシュタグが付いているコンテンツのみをデジタルサイネージの画面で配信したり、デジタルサイネージとSNSなどの連携した双方向のコミュニケーションも可能です。
■タッチパネルによるユーザー重視の情報配信
ユーザーが求めている情報を提供できるシステムには、タッチパネルが有効です。最近は感染対策にもなる、タッチレス(非接触)パネルの開発・運用も進められています。
■インバウンドに対応した多国言語対応の情報配信
多くの外国人観光客に対応するためには、多国言語に対応できるデジタルサイネージが必要です。タッチパネルやAIによる音声認識でインバウンドに対応した多国語対応の情報配信が可能です。
■小型ディスプレイを使用したメニューボードやデジタルカタログ
タブレットや小型ディスプレイを利用してユーザーが直接オーダーできるメニューボードや、数多くの商品を簡潔にまとめたデジタル・カタログなどもデジタルサイネージの活用法のひとつです。
■カメラ搭載ディスプレイでAI分析できるデジタルサイネージ
カメラ搭載ディスプレイが撮影した画像からAIが情報を分析し、ユーザーにとって最もふさわしいと思われる情報やサービスを的供できるサイネージです。
■インタラクティブによるエンターテインメント
人の動きに合わせてコンテンツが変化するエンターテインメント性の高いコンテンツは、話題性も含め、一般の情報コンテンツとは違った価値を生み出してくれます。
■特殊ディスプレイを使用した空間デザイン
デジタルサイネージの魅力は、広告や情報発信だけではありません。特殊なディスプレイで空間を演出し、芸術性の高いコンテンツを配信することは、新たな価値創造へつながる貴重な試みです。
■ありとあらゆる場所に設置が可能な広告媒体
デジタルサイネージのディスプレイの技術革新は日々、発展しています。フィルム・ディスプレイやシースルー・ディスプレイなど、今まで設置が不可能であったありとあらゆる場所にデジタルサイネージのディスプレイの設置が可能になっていきます。
このように、デジタルサイネージは使い方次第で、様々な情報をコントロールして配信することが可能です。常に最新のデジタル技術を取り込んで進化していくデジタルサイネージは、これからもその可能性を広げていくでしょう。
屋内デジタルサイネージの導入事例
■店舗内での事例
デジタルサイネージの導入は店舗内で使用する屋内用ディスプレイが最もシェアを伸ばしています。低価格で購入ができ、設置の簡単さや手軽さなどが理由となっています。また、デジタルサイネージの効果を試す目的も多く、様々な導入事例があります。
■飲食店での事例
カフェやレストランなどの多くの飲食店がデジタルサイネージを導入し活用しています。飲食店のデジタルサイネージで最も多いのがメニューボードとしての導入です。オススメの商品をスポット的に配信し効果を得ている店舗も多くあります。また、回転寿司や居酒屋などは注文ボードとしてデジタルサイネージを導入し、人件費の大幅な削減に成功しています。
■ファーストフードの事例
ハンバガーショップやコーヒーショップなど、多くの全国展開のファーストフード店がデジタルサイネージの導入を進めています。特に季節限定の特別メニューなどを配信し販売戦略として効果を上げています。大手のファーストフードは3面のマルチディスプレイなどで訴求力のあるコンテンツ配信を試みている企業も多くなりました。
■スーパーやドラッグストアの事例
スーパーやドラッグストアなどの全国チェーン店では、早い時期からデジタルサイネージの導入を始めています。特売品の広告やポイント何倍などの告知など、顧客サービスの一環も兼ねた戦略です。コンテンツの情報量が多く、更新頻度も高いので、クラウドやネットワークを使用した配信システムを構築しています。
■サロン系での事例
ヘアサロンやネイルサロンなどは、小型のタブレットをデジタル・カタログとして使用し、ヘアデザインやネイルデザインをお客さまに見せる用途があります。エステサロンやリラクマなどは、リラクゼーション効果のためのBGVコンテンツなど、お店の雰囲気作りに利用している店舗も多いようです。
■ファッション系での事例
アパレルやアクセサリー・ショップなどは、流行のアイテムを全面に押したイメージ戦略やブランディングをアピールしたコンテンツ配信が注目を集めています。また、大型ディスプレイを使用し等身大に近いファッションをモデルが着こなすなどの工夫がされています。
■ショップ系での事例
多くの商品を扱うショップなどは、小型のデジタルサイネージを複数使用して、各商品コーナーごとに、おすすめの商品をアピールするVTRを配信したりして効果を上げています。
■サービス系での事例
銀行では為替の変動、不動産では物件の空き情報や価格の変動など、最新の情報を随時更新しなければならないサービスはクラウドなどのネットワークシステムを使用したデジタルサイネージによる配信サービスを導入しています。
屋内用デジタルサイネージの比較は、「人気の屋内用デジタルサイネージ・ディスプレイ」も参考にしてください。


屋外デジタルサイネージの配信事例
■店頭に設置された屋外用デジタルサイネージ
屋内サイネージに続いて導入事例が多いのが店頭に設置されたディスプレイです。小規模店舗やチェーン店などで店舗の外に設置し、通行人に対してお店の情報を配信するスタイルです。屋外用のデジタルサイネージは防水や防塵などの仕様や外光に負けない輝度が必要なことから高価なディスプレイになります。導入しているのは小規模店舗よりも大きな店舗で、広告やブランディングに使用している事例です。
今後は屋内の事例に示した多くの店舗、飲食店であれ、サロンであれ、ファッションであれ、目的に応じて屋外用のデジタルサイネージの導入を勧めていくでしょう。
■飲食店での事例
カフェやレストランなどの飲食店はデジタルサイネージをウェルカムボードとして導入しています。また。季節限定のオススメメニューであったっり、新商品などアピールして集客につなげています。
■ファーストフードの事例
ハンバガーショップやコーヒーショップなどは、特に季節限定の特別メニューなどを屋外サイネージで配信し集客戦略として効果を上げています。
■スーパーやドラッグストアの事例
スーパーやドラッグストアなどの全国チェーン店では、チラシの代わりに特売品を配信したり、ポイント何倍デーなどのアイキャッチで集客効果をアップしています。
■ビューティーサロンでの事例
ヘアサロンやネイルサロンなどのビューティーサロンでは、ウェルカムボードとして、お店のブランディングアップを狙ったおしゃれなデザインのコンテンツが多く配信されています。また、外からでは感じられない店内の雰囲気を動画として配信し、安心感をもって来店していただく方法もよく目にします。
■ファッション系での導入
アパレルやアクセサリー・ショップなどは、まずは店内への誘導が主な目的びなりますので、流行やイチオシの商品を押したイメージを重視したコンテンツ配信が目立ちます。また、ショーウインドには、大型ディスプレイでファッションショーを配信したブランドは多くの人の記憶に残りました。
■ビルの大型LEDビジョンの広告事例
ビルの壁面に設置されている「街頭ビジョン」もデジタルサイネージに含まれます。新規で建設するビルなどは、設計時からデジタルサイネージの導入を考えており、ビルのデザインにマッチしたデジタルサイネージの設置が進められています。大型ビジョンの場合は、ほとんどがLEDパネルを組み合わせたディスプレイで、配信内容の殆どは広告ですが、中には話題性を狙ったエンターテインメントや、リアルなライブと連動したイベントなども行われている事例もあります。
屋外用デジタルサイネージの比較は、「屋外用大型デジタルサイネージ・ディスプレイ」も参考にしてください。
屋外用LEDビジョンの比較は、「LEDビジョンによる大型デジタルサイネージ」も参考にしてください。
駅やタクシーなどの交通機関の導入事例
■電車の事例
電車・駅では、交通広告としてデジタルサイネージを早期から取り入れました。最初の事例は電車のドアの上にある広告スペースをデジタルサイネージ化したことです。広告の合間に電車の運行情報や、お天気などの一般情報も取り入れ、デジタルサイネージの普及に貢献した事例です。今後は中吊りもデジタルサイネージ化が進むと言われています。
■駅構内の事例
駅のホームにもデジタルサイネージが増えてきました。最近では安全性を高めるために、ホームの安全扉の設置が進み、デジタルサイネージを導入する安全扉も増えています。
駅構内のデジタルサイネージは、車両以外にも早い時期に広がった広告です。改札や駅のエントランス、最近では駅のビル化が進み、駅ビルに入っているテナントの広告を配信するなど、交通機関は各社、デジタルサイネージの推進に力を入れています。
交通機関は屋外デジタルサイネージでも事例が多くあります。駅ビルに設置されている大型の広告用デジタルサイネージには、大手企業の広告が多く配信されています。広告媒体としても駅のデジタルサイネージは注目度が多く、広告収益にもつながるので、全国の駅ビルで設置が進んでいます。主に広告が主体ですが、ニュースや天気予報など、暮らしに役立つ情報の配信も多く見かけます。
■タクシーの事例
タクシーの後部座席のディスプレイを利用したデジタルサイネージの広告は定着しつつあります。最近では車体そのものをデジタルサイネージの広告とした特殊なディスプレイも登場し話題を呼んでいます。最近ではタクシーのボディにフィルムディスプレイを付け、「走る広告」としての導入も始まりました。
■バスの事例
バス車内のデジタルサイネージ広告は地域に密着したものも多く、広告費も手軽なのでデジタルサイネージ広告の需要を進めることにもつながりそうです。
■空港での事例
空港という場所は、一種のステイタスを感じる特別な空間です。個人的な旅行であってもビジネスであっても、空港は、そこにいる人々に夢や希望、充実化や優越感を与えてくれます。デジタルサイネージもその一役を買っていて、大型のデジタルサイネージで映し出されるブランド広告は訴求性も高く、フライトなどの情報コンテンツですら、ステイタス感をアップしてくるメディアになってしまいます。特別な空間として、空港はどこよりも先に、最先端のデジタルサイネージの普及が進む場所なのです。


公共施設・商業施設・観光施設などの導入事例
■公共施設の事例
公共施設のデジタルサイネージはニュースや地域の情報配信に使用され、インバウンド対応も見越した掲示板のデジタル化が進んでいます。また役所の場合は行政サービスの案内や、災害時も危害情報や避難警告などを迅速に配信でき、素早い対応を可能にしています。
■大型商業施設の事例
大型商業施設などは、施設案内に用いられます。主要な店舗情報や誘導経路、フロアの案内など、訪れた人の知りたい情報が一目でわかるようになります。タッチパネルを使用したインフォメーション・サイネージなどが今後増えると予想されています。
■観光地・テーマパークの事例
観光地やテーマパーク等は屋外のあらゆる場所に情報配信の必要性があることから多くの屋外用サイネージが設置されています。内容的には施設の案内やインフォメーションなどの配信が主となっています。特にテーマパークでは情報配信とは別に、アトラクションと連動したエンターテインメント性のあるコンテンツ配信が目立ちます。
■医療施設での導入事例
医療系は、早期からデジタルサイネージの導入を試みた分野のひとつです。医療従事者の負担を軽くするため、患者の順番や呼び出しや会計システムなど、大きな病院のデジタルサイネージの普及率は今後も伸びていくことでしょう。
■ホテルや宿泊施設での事例
ホテルや宿泊施設では、観光客の獲得を狙った様々な新しいサービスが増えてきています。ホテルの利用者の増加につながるブライダルやレストランなど宿泊者以外へのサービスの配信もあります。また近隣の観光スポットやその他のお得な情報をデジタルサイネージで配信し、ホテルを拠点にした観光という視点から、より多くの利用客の獲得につなげています。
■エントランスやエレベーターでの事例
施設を限定せずに、エントランスやロビー、また移動手段であるエレベーター、エスカレーターの壁面などにもデジタルサイネージの設置事例が多くなってきました。
■オフィスでの導入事例
オフィスでもデジタルサイネージの導入事例があります。受付やエレベーター前などでは、来客したお客様向けの情報や会社広報・などのコンテンツを。オフィス内や休憩室などでは社内向けとして業務伝達、祭事の告知など社内限定の情報を配信しています。
■マンションでの導入事例
マンションのデジタルサイネージでは、ゴミの回収情報や、地域のコミュニティー情報、修繕・点検情報など、掲示板の代わりに情報を配信するケースも増えてきました。
様々な場所に広がるユニークで効果的な成功事例
■イベント会場での事例
短期間のイベントでもデジタルサイネージの導入事例が増えてきています。社内イベントであれば、控室やロビー、エントランスに設置し、イベント内容の告知や案内、本番に盛り込めない情報などを配信し社内サービスの一環として利用されています。
オープンイベントの場合は、セミナーの公演スケジュールや、会場案内などをタッチパネルのディスプレイで情報発信する事例が多くなってきました。イベントではデジタルサイネージをレンタルやリースして使用することがほとんどです。
■ショールームでの事例
デジタルサイネージはエンターテイメント性が高いコンテンツの配信が可能のため、メイン製品を引き立てる演出効果として導入されることもあります。例えば車のショールームでは、メインの車の周辺をデジタルサイネージのディスプレイで囲い、流れる風景の動画を配信することで、車が走っている演出をする事ができます。このように様々な製品の脇役として多くのショールームにデジタルサイネージの導入が進められています。
■展示会やパビリオンでの事例
展示会やパビリオンもデジタルサイネージの導入に力を入れている場所のひとつです。特にデジタル機器を扱うパビリオンは、タッチパネルや、3Dパネル。AI機能を搭載した、ユーザーごとに配信する情報を変えることができるディスプレイなどを導入しています。
最新のあらゆるデジタル・テクノロジーを融合させ、自社の製品や技術力の高さをアピールする試みを、デジタルサイネージを利用して行っています。話題としてSNSでの拡散を狙った戦略にデジタルサイネージを利用している事例です。
■スポーツジムでの事例
最新の機器を揃えているスポーツジムでもデジタルサイネージの導入が始まっています。インスタラクターがディスプレイで指導したり、トレーニング中の体温や心拍数の表示、個々の身体データをデジタルサイネージに読み込ませ、トレーニング後のデータと比較するなど、最新のテクノロジーを屈指したデジタルサイネージの開発も進められています。
■自動販売機の事例
最近では自動販売機の事例も増えてきています。販売機に設置されているラメラが、販売機の前に立った人を感知し、AI技術をを使って、その人にふさわしい飲料水などを進めてくれるユニークな事例です。
ピクトパスカルの導入事例は、「レビュー」を参考にしてください。

デジタルサイネージの事例 まとめ
デジタルサイネージはこれまで多くの場所に導入され、多くの事例が生まれています。
今後は、教育機関、人の集まるあらゆる場所にデジタルサイネージが設置されていくと考えられます。
また、タブレットや小型のデジタルサイネージを利用した情報配信も多くなっていくと見られています。
更には文化や芸術の普及を目的として、芸術性の高いコンテンツ作品などの事例も増えてくることでしょう。
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