第六巻 デジタルサイネージの仕組み・配信システム

デジタルサイネージは、どのような仕組みやシステムで配信されているのか?

デジタル技術の進歩によって、よりコンテンツ配信の方法が豊富になったデジタルサイネージ。
小規模店舗から、全国展開の大企業まで網羅しているデジタルサイネージの配信システム。
第六巻では、配信の仕組みや、配信システムの種類、ネットワーク式やインタラクティブなど
我々の身近になったデジタルサイネージの「仕組み・配信システム」です。

■ デジタルサイネージの3大配信システム ■

現在、デジタルサイネージの配信の仕組み、ネットワーク・システムは大きく
【スタンドアローン型】【ネットワーク型】【クラウド型】の3つに分かれています。
それぞれのメリット・デメリットや特徴などを詳しく解説します。

デジタルサイネージの仕組み・配信システム

スタンドアローン型の配信システム

 デジタルサイネージの多くはディスプレイ本体にメモリー機能が付いており、データを移せばコンテンツの再生が可能なモデルが多いです。小規模なコンテンツの配信であれば、本体の再生機能で十分ですが、データ量が多くなったり、プログラム配信に対応していないディスプレイなどでは、USBメモリーやSTB、メディアプレーヤーなどの外部装置を接続して行う配信がスタンドアローン型です。

■スタンドアローン型配信システムのメリット

 スタンドアローン型は、画像や動画などのデジタルコンテンツを、ディスプレイ内臓のハードディスク、あるいは接続したSTBやメディアプレーヤーなどで配信する方法で、ネットワーク回線を必要としません。コンテンツをUSBメモリーなどを介して、そのままデジタルサイネージに接続するというシンプルなプロセスでコンテンツを配信することができます。

 主に、個人や小規模展開のサロンや飲食店での集客や広告、小売店の店頭におけるオススメ商品の販促や宣伝、オフィス内の情報共有やバックヤードのインフォメーションなどが運用の事例です。コストも安く導入価格を大幅に抑えることができますし、コンテンツ制作の自由度も高いので、初めてのデジタルサイネージの導入にはふさわしい配信方法ですです。

■スタンドアローン型配信システムのデメリット

 スタンドアローン型の最大のデメリットは、複数台のデジタルサイネージを同時にコントロールすることができないことです。多機能なミディアプレーヤーの中には、複数の映像配信機能がついたモデルもありますが、高額になります。デジタルサイネージが2.3台であれば、ネットワークを組むよりもディスプレイの数だけSTBを揃えたほうが効率がよいでしょう。

スタンドアローン型の配信システム
スタンドアローン型の配信システム

ネットワーク型の配信システム
ネットワーク型の配信システム

ネットワーク型の配信システム

 ネットワーク型は、組織内のインフラネットや無線LANを通してコンテンツを配信するシステムです。中小規模から大規模までのシステム構築が可能です。

■ネットワーク型の配信システムのメリット

 ネットワーク型には、インターネット環境がなくても配信ができる利点があります。そのため、カスタマイズの自由度も高く、組織内でより運用しやすいシステムの構築が可能です。

 ネットワーク型ではサーバー管理が必要になりますが、その分自社でデータの管理や保守を行うことが可能なため、ネットワークを通したセキュリティへの不安を取り除くことができます。配信を行うために、自社内に専用サーバーを設置する必要が生じます。

■ネットワーク型の配信システムのデメリット

 ネットワーク型は、初期の購入費が高額になることが、最も大きなデメリットです。自社サーバーを設置し自社用の配信システを構築する負担と、インフラネットや無線LANを引く作業も莫大です。また全てが自社での管理になるので、管理体制や外注への負担なども上げられます。


クラウド型の配信システム

 クラウド型とは、クラウドサーバーを通してデジタルサイネージにコンテンツを配信するサービスです。クラウドサーバーを利用するのでインターネット環境が必要になりますが、各地にちらばっている複数のデジタルサイネージの内容をクラウドで一括管理することができます。そのため、全国に複数拠点が存在する場合や、1つ拠点内でも複数台の設置を行う場合に向いています。

■クラウド型の配信システムのメリット

 クラウド型は、時間や場所にとらわれない柔軟性があり、スマホなど別端末からクラウドにアクセスすることができるので、更新がしやすいという利点と、管理システムが自動でアップデートされるので、常に最新の機能を取り入れることが可能です。データの自動バックアップもしてくれるので、データ管理においても安心して利用できるシステムです。

 そして、クラウド型の最大のメリットは、デジタルサイネージを運用する上でのランニングコストの安さです。使用するデジタルサイネージの台数や規模にとって大きく変わりますが、初期設定費の安さや、月額使用料も低価格なサービスが増えてきています。

■クラウド型の配信システムのデメリット

 クラウド型には、現状あまりデメリットはありません。強いて言うならば、クラウドのサービス会社によって、月額の固定費が高かったり、配信システムのUIが使いにくかったり、自由がなかったりすることがあります。しかし、これは、サービスを開始する前にある程度確認できますし、新たな良いクラウド・サービスが現れたら、そちらに「乗り換える」という柔軟さも持っています。小規模から大規模まで、今後はクラウド型の配信サービスが主流になりそうです。

クラウドの配信システムをサポートしてくれる会社は
「クラウド・システムによるネットワーク配信」を参考にしてください。

クラウド型の配信システム
クラウド型の配信システム

ブロードキャストとインタラクティブ
ブロードキャストとインタラクティブ

ブロードキャストとインタラクティブの配信システム

 デジタルサイネージの配信の仕組みは、ユーザーとのコミュニケーション方法の違いから「ブロードキャスト型(一方向)」と「インタラクティブ型(タッチパネルによる双方向)」に分けることができます。

■ブロードキャスト型デジタルサイネージ

 ブロードキャストとは一方的に「ネットワーク内のすべての端末(デジタルサイネージ)に同じコンテンツを送ること」を意味します。ユーザーは「そこに表示されたものを見て情報を得る」ことになります。銀行にある為替の表示や大型スーパーの特売セール等の広告が一例です。ネットワーク型はこのブロードキャストタイプが主流でコンテンツを配信しています。

 しかし情報の更新頻度も多く、なおかつ正確な情報と安定性のあるシステムの構築が条件となりますので、デジタルサイネージの配信サービスを行っている大手企業への委託が必要となります。銀行の為替情報や、病院の導入など、より大量の情報を処理する場所への導入が主流です。最近では全国展開しているファーストフードやドラッグストアなどもネットワーク配信が進んでいます。

■インタラクティブ型(タッチパネル等)サイネージ

 インタラクティブ(双方向)のデジタルサイネージは、タッチパネル式や人間の動きを関知するものがあり、利用者が必要な情報を選択できるようになっています。

 タッチパネル対応のデジタルサイネージを使用することで、施設案内やイベント情報など、ユーザーは知りたい情報を知りたい時に得ることができます。また、ユーザーの操作によって、どのようなコンテンツが多く見られているかという統計を知ることもできます。しかしこのシステムの構築は高価で複雑になりますので、大企業が展開する場合がほとんどです。

タッチパネルのディスプレイの比較は、
「多機能なタッチパネルのデジタルサイネージ」を参考にしてください。

 更に、デジタルの技術が進んでいけば、今後はAI(人工知能)による音声対応のインタラクティブ・デジタルサイネージが普及していくと予想されます。


デジタルサイネージの仕組み・配信システム まとめ

デジタルサイネージの種類は今後も増えて、より配信目的に合ったディスプレイが登場してくるでしょう。
仕組みや配信システムも、デジタル技術やインターネットの回線技術が発達するにつけ、
より快適で安全な仕組みや配信システムが構築されることでしょう。
デジタルサイネージが普及すればするほど、より複雑なシステムになると予想されますが、
配信の目的に合っていれば、シンプルなシステムの方が管理も楽で故障も少なく安心です。



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