
第九巻 デジタルサイネージのコンテンツの種類
デジタルサイネージの運用の鍵を握るのがコンテンツ制作
第九巻は、デジタルサイネージで使用するコンテンツの種類、
コンテンツの長さ(時間)の目安、コンテンツ制作など、
我々の身近になったデジタルサイネージの「コンテンツ制作」を解説します。

一般的なコンテンツ | 特殊なコンテンツ | コンテンツのカテゴリー | コンテンツの長さ | コンテンツ制作
一般的なコンテンツ
■基本は静止画コンテンツと動画コンテンツの使い分け
デジタルサイネージのコンテンツは、大きく静止画と動画に分けられます。どちらを使うかは、情報発信の目的や設置の場所、視聴ターゲットがどんな情報を必要としているのかを意識して使い分けるのが好ましいでしょう。
■静止画コンテンツ
静止画像はデジタルサイネージで表示するコンテンツの中でスタンダードに用いられる種類です。静止画がポスターと異なる点は、表示内容を随時切り替えられ複数のポスターを使用出来る事です。静止画を使う用途は、広告や案内板などが主流で比較的人が多く行き交う場所で目に入りやすいものというコンテンツが求められます。
優れた静止画コンテンツを制作するにはレイアウトや色使いなどで目を引きやすくする事や、視認性の高い、あまり文字情報を多く詰め込まない、見やすく、目に止まりやすい工夫が必要です。
■動画コンテンツ
デジタルサイネージの最大の特長は、動画のコンテンツを使用出来るという点です。静止画だけでは伝わらない情報やインパクトのある映像を配信したり、注目させたい情報に動きを着けたりすることで効果を高めます。
これからのデジタルサイネージでは動画が主流になりますが、むやみやたらに動けば良いというもでもありません。見た人が不快なるような動きの激しすぎるコンテンツは時には身体に害をもたらすこともあります。以前アニメの放映で問題視された事もあるので制作には注意しましょう。


特殊なコンテンツ
■WebコンテンツとHTML5コンテンツ
デジタルサイネージの機種によっては、PCを接続することでWebページをコンテンツとして表示することができます。既存のWebページを利用することは、コンテンツを新規作成しなくても利用できるメリットがあります。
さらにタッチパネル式ディスプレイが利用可能な場合、HTML5コンテンツと併用することで、インタラクティブな双方向コンテンツの提供が可能となります。また、センサーやカメラを設置すれば、ディスプレイの前にいる人を認識し連動するエンターテインメント性のあるコンテンツを作ることが出来ます。
■タッチパネル対応コンテンツ
タッチパネル式のデジタルサイネージで使用するためにプログラムされたコンテンツで、飲食店のオーダーメニューや多くの商品を扱うデジタルカタログ、施設のインフォメーションなど、人のニーズに合わせて情報発信用コンテンツです。
タッチパネルのデジタルサイネージに関する情報は、
「多機能なタッチパネル式デジタルサイネージ」を参考にしてください。
■マルチディスプレイ対応コンテンツ
マルチディスプレイは複数台のディスプレイ用にプログラムされたコンテンツで、大画面のコンテンツから、台数分のコンテンツに分かれるなど、特殊な制作が必要なコンテンツですが、その効果は抜群です。
マルチディスプレイを使用した空間デザインは、
「デジタルサイネージによる新たな空間デザイン」を参考にしてください。
コンテンツのカテゴリー
■目的ごとに制作される様々なコンテンツ
デジタルサイネージの運用で、最も重要なコンテンツは、その目的によって制作コンセプトも変わってきます。静止画や動画などの区別ではなく、多くのデジタルサイネージで配信されているコンテンツの制作例をご紹介します。
■集客用コンテンツ
・セールやファアなどの特売広告コンテンツ
・ウェルカ・ボード
・シーズン季節ごとの集客コンテンツ
・注目を集めるモーショングラフィックス・コンテンツ
■販促用コンテンツ
・商品広告コンテンツ
・メニューボード
・製品説明コンテンツ
■リラクゼーション・コンテンツ
・アート作品
・スライドショー
■情報コンテンツ
・製品説明コンテンツ
・施設案内情報コンテンツ
・天気や温度などの一般コンテンツ
・ニュースや災害時の緊急情報
■エンターテインメント・コンテンツ
・アーティストのイベント告知や新曲発売のプロモーション・コンテンツなど
■空間デザインのコンテンツ
・アート作品を使ったり、インタラクティブで見る人を楽しませるコンテンツ
■ブランディング・コンテンツ
・ブランドメーカーが、商品ではなく、あくまでもブランディングを高めるためのコンテンツ
ピクトパスカルの多彩で豊富なコンテンツは「デジタルサイネージ・コレクション」へ


コンテンツの長さ(時間)の目安は?
■理想の動画コンテンツの再生時間
動画再生が基本のデジタルサイネージで大切なのがコンテンツの長さ(時間)です。もちろん静止画でも、看板やのぼりと違い、季節、その日や時間に必要な情報を発信できる情報は、大きな効果があることは言うまでもありません。ここでは動画コンテンツにおける長さ(動画再生時間)に触れたいと思います。
まず考えなくてはいけない事は、視聴者がデジタルサイネージの前(付近)で、にどれくらい滞在時間があるかと言う事です。この滞在時間によってコンテンツの制作は大きく変わってきます。
■視聴者が移動している場合
屋外に限らす屋内でも、移動中の視聴者がデジタルサイネージの情報を得られるのは最大で7秒です。この7秒という時間で視聴者の興味を引かなくては効果が半減してしまいます。かといって、目立つ事だけが目的の派手な動画の繰り返しだけでは、かえって印象を悪くしてしまいますね。7秒間で好感が持てる、興味を引くアピールをするというイメージを持ちながらコンテンツ制作を心がけて下さい。
■視聴者が滞在している場合
視聴者がデジタルサイネージの前に滞在する場合も、その滞在時間を考慮しコンテンツを制作しなくてはなりません。それが5分なのか10分なのか?滞在時間はその環境によって千差万別ですが、少なくとも「7秒」では無く、「こちらが発信する情報を受け入れる環境にある」というメリットです。サロンの待合室、クリニックの順番待ち等々、視聴者に届けられる情報をコントロールしてコンテンツを制作しましょう。
また、長時間の滞在中に同じコンテンツだけが繰り返されてはかえって逆効果になります。間に綺麗な景色のBGVやアート作品を入れる事で広告の効果も上がります。15分〜20分で1サイクルを目安としたコンテンツの組み合わせを作りましょう。
デジタルサイネージ運用の鍵はコンテンツで決まる
■コンテンツの重要性
デジタルサイネージの運用で、最も大切な作業がコンテンツ制作です。せっかく高額で多機能なディスプレイを購入しても、良いコンテンツを配信しなければ意味はありません。デジタルサイネージの購入時はディスプレイのスペックや機能を気にして当然ですが、購入後の運用もしっかりと考えて置かなければ、効率の良い配信は難しくなってしまいます。デジタルサイネージのコンテンツ制作の方法は大きく3つに別れます。
①コンテンツ制作会社に発注する
信頼できるコンテンツ制作会社やデザイン会社、映像制作会社に発注できる予算が確保できるのでれば、制作の管理にと運用に集中出来るので理想的ですが、それだけ余裕のある環境は少ないかもしれません。ある程度の企業規模で広報や宣伝部などの部署が存在する場合でも、制作会社に支払いう制作費は馬鹿になりません。自社で出来ない部分のみの発注など、検討の余地が残ります。
②自作コンテンツを制作する
■自作コンテンツの制作【その1】
では、ランニングコストを抑えるために自作のコンテンツ制作を考えてみましょう。制作方法は大きく2つに分かれます。
ひとつめは、購入したデジタルサイネージにパッケージされている「簡易制作ツール」を利用して、コンテンツを制作するパターンです。これは、購入するデジタルサイネージのメーカーによって、付属のソフトの操作性や利便性が違うので、一概には言えません。しかし、実際にそのソフトを利用している人から聞いた話だと、簡単な事しかできないのが現状のようです。結局は「オマケのソフト」でしかない制作ソフトであることがほとんどなのです。
■自作コンテンツの制作【その2】
デジタルサイネージに付属されている「簡易制作ツール」を使わずに、自作でコンテンツを制作する場合に使いうソフトやアプリは何が良いのでしょうか?制作するコンテンツが静止画であるか、動画であるかにもよりますが、一番にオススメできるソフトは、マイクロソフトのパワーポイントです。
このソフトは静止画のデザインもできますし、アニメーションやスライドショーの作成もできます。MACを使われている方は、KEYNOTEの方がよりおしゃれになエフェクトやスタイリッシュなデザインが可能なのでオススメします。
自作コンテンツを学びたい方は、「自作に挑戦。デジタルサイネージの作り方」を参考にしてください。
③既存のコンテンツを購入する
コンテンツ制作会社への発注予算が無く、自作で作る時間も余裕も無い場合の選択のひとつが、コンテンツの購入です。低価格で高品質のコンテンツを販売しているサイトはまだまだ少ないのが現状です。しかし、デジタルサイネージのユーザーが、目的に合ったクオリティーの高く、しかも低価格なコンテンツ販売が存在したらどうでしょうか?ピクトパスカルのコンテンツを一度、ご覧になってください。
ピクトパスカルは、「格安で高品質なコンテンツを販売してほしい」との、お客さまの声にお応えするために始めたサイトです。まだラインナップは3000点ほどしかありませんが、お客さまの使いやすい目線で制作したコンテンツを500円からラインナップしてあります。ぜひピクトパスカルのデジタルサイネージ・コレクションも、コンテンツ選択のひとつの手段としてご検討ください。
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デジタルサイネージのコンテンツ制作 まとめ
デジタルサイネージの配信に欠かせないコンテンツ制作をどのように進めてくが運用の鍵となります。
配信の目的によってコンテンツ制作の過程や制作規模、価格なども様々ですので、
デジタルサイネージ運用のランニングコストを下げるためのコンテンツ制作が必要です。
多くのコンテンツ制作会社のメリット・デメリットを良く見極め、長くサポートできる制作会社を見つけましょう。
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