第十巻 デジタルサイネージのファイル形式と音声

第十巻は、デジタルサイネージで使用される画像(動画や静止画)、
音声など、コンテンツの「ファイル形式・音声」を解説します。


デジタルサイネージ・コンテンツのファイル形式

 デジタルデータを扱う上でよく使われる言葉にファイル形式、又はフォーマットがあります。ディスプレイの取扱説明書にも使用出来るはファイル形式やフォーマットなどの記載があります。ファイルは「書類」でフォーマット「書式」なので明確な違いはありません。デジタルサイネージの世界ではファイル形式が一般的に使われているようです。

■ファイル形式の種類

 デジタルサイネージのコンテンツのファイル形式は動画、静止画とも多く存在します。大きな違いはデータの圧縮方法です。出来るだけ綺麗な状態で、なるべく軽く(データ量を少なく)する事でファイル形式は発展してきました。また時代と共に進化していく分野なので、近年使用されている代表的なフォーマットのみをご紹介します。

 静止画のファイル形式は主に「JPEG」と「PNG」に分かれます。写真などの実写画像の場合は「JPEG」、デザイン主体のイラストの場合は「PNG」形式の静止画ファイルが利用されることが多いです。「PNG」は、透明部分が使用できるのでロゴなどの使用に適しています。また最近では主にWeb用の静止画ファイル形式で「WebP」が登場しました。「WebP」米Googleが開発している次世代画像ファイル形式で軽くて綺麗なことから、今後インターネット上での普及が予想されます。近い将来デジタルサイネージの静止画ファイル形式にも採用されることでしょう。

 動画のファイル形式は静止画よりも多く存在します。デジタルサイネージで主に使用されるのは「MP4」「WMV」「MOV」「H.264」などです。動画は静止画と比べて数十倍のデータ量になるため、綺麗な状態で圧縮できるフォーマットが望ましいと言えます。

 音声にもファイル形式がいくつか存在します。主に使用されるのは「AIFF」「WAV」「MP3」「リニアPCM」など、音質によって異なります。音質を優先するか、データ量の軽さを優先するかによって選択が異なります。

デジタルサイネージ・コンテンツのファイル形式
デジタルサイネージ・コンテンツのファイル形式

ファイル形式・フォーマットの注意点

ファイル形式・フォーマットの注意点

■ディスプレイが対応しているファイル形式と画像の回転

 注意しなければいけないのが、静止画も動画も音声も、使用するサイネージの機種によって再生出来るフォーマットが違うことです。低価格なディスプレイでは「JPEG」は再生出来るが「PNG」は再生出来ないものも見かけますので、静止画のファイル形式で最も再生率が高いのは「JPEG」と言えるでしょう。コンテンツの制作時には再生出来るフォーマットを確認することが大切です。最近では静止画のフォーマットを無料で変換してくれるサイトも存在するので利用するのも良いかもしれません。

 また、デジタルサイネージの機種によっては縦型で使用する場合でも、コンテンツは横向きで制作しなければならない機種もあります。静止画の場合はPC上で割と簡単に縦横を変換できますが、動画の場合はムービー編集ソフトで編集をしなければいけませんので注意が必要です。

■ファイルの圧縮率

 デジタルサイネージのディスプレイは動画や静止画、音声の再生機能を備えていますが、非圧縮のテータは重たく、スムーズな再生ができない場合があるため、殆どの場合データは圧縮されています。特に4Kや8Kなどの高解像度ディスプレイはデータ量も4倍、16倍となり、データを軽くする必要が出てきます。画像や音声など各フォーマットにも「圧縮率」があり、高い圧縮をかければデータは軽くなりますが、画質や音質は、悪くなっていきます。せっかく制作したコンテンツですので、なるべく綺麗に再生させたいものです。圧縮率の低い状態からテストし、スムーズに再生されないようであれば、圧縮率を上げていくようにすると良いでしょう。ディスプレイの性能やスペックも年々高くなっていますので、時代と共に高画質での再生ができるようになるでしょう。


コンテンツの音楽とナレーション

■音声(音楽とナレーション)の重要性

 デジタルサイネージは当然ですが音声の再生が可能です。屋内用のコンテンツであれば、BGVなどは、耳障りにならない音楽などでも良いですし、店舗内であれば、店舗のBGMを生かしサイネージの音声は切ってしまう場合もあります。しかし本来であればそのコンテンツにあった音楽が付くのが理想です。映像と音楽の関係はとても大切な要素です。屋外用サイネージの場合は、設置する環境によって音声を流してよい場所と流せない場所があります。流せるようであればコンテンツにあった効果音やインパクトのある楽曲で注意を引く事もできます。

■ナレーションの効果

 より具体的な情報発信の場合はナレーションを入れるのも効果的です。文字だけでは伝わりづらい情報もナレーションにすることで視聴者に伝わる効果は数倍に上がります。実は人間は目から入る情報よりも耳から入ってくる情報の方が記憶に残るとの説もあります。一度聞いた人の声や音楽は忘れないことも当てはまりますね。ナレーションを入れる時に注意したいのが音楽との音量がランスです。簡易的で小さなスピーカーしか搭載されていないディスプレイも多く、ナレーションを入れる場合は音楽がナレーションを邪魔しない様に心がけましょう。ただし屋外では、音量制限があるため、音声つきの動画は設置場所での音量規定を確認しておきましょう。

 そして今後は音声がコンテンツの優劣の判断材料になるくらい重要になることでしょう。今までは設置場所の問題等やコンテンツの内容から音声が軽視されてきました。コンテンツ制作に携わるひとりとして音声を抜きにてデジタルサイネージを創ることはできません。画像と音声のコラボレーションが本来のデジタルサイネージのコンテンツのあり方だと私は思っています。

デジタルサイネージ、実は音声が大切なんです


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