
第八巻 デジタルサイネージの価格と相場
多様なディスプレイが販売されているデジタルサイネージの価格と相場
デジタルサイネージで使用されるディスプレイ・モニターは、次々に新しいモデルが発売されています。
デジタルサイネージといっても、当然ですがモデルは千差万別で、日進月歩変化していますので、
価格や相場はディスプレイのサイズや解像度、パネルの品質、多機能なペック等で大きく変わってきます。
第八巻では、デジタルサイネージと周辺機器やサービスなどの価格と相場の傾向を解説します。
海外製ディスプレイの参入で価格と相場は下降傾向
デジタルサイネージで使用される液晶ディスプレイやLEDビジョンの多くは海外製の製品です。
海外での生産性の高さや仕入れ値の安さなどの影響で、デジタルサイネージの価格も下降傾向にあります。
海外のデジタル技術も年々成長し、安定的なサービスを供給できるようになってきていることから、
日本のメーカーで製品管理をしているディスプレイは高品質なので導入のチャンスといえるでしょう。
※価格はあくまでも参考です。実際の製品情報は「SELECT POINT」を参照してください。

屋内デジタルサイネージの価格と相場
屋内用のデジタルサイネージはイーゼル型や壁掛け型などの中型ディスプレイは主流で、お手頃の価格のモデルが多くラインナップされています。
■屋内デジタルサイネージの価格の傾向
屋内用のデジタルサイネージは低価格な商品が多く販売され、デジタルサイネージの導入を後押ししている存在です。価格の違いはディスプレイのスペックによるものがほとんどですが、3万円~100万円位の価格帯に収まっています。
それではスペックごとに比較していきましょう。
■ディスプレイサイズの比較
7インチ~42インチ:価格1 万円~20万円位
47インチ~80インチ:価格 25万円~50万円位
■解像度の比較
HD:価格 3万円~30万円位
4K:価格 20万円~50万円位
■パネルの比較
液晶パネル:価格 5万円~40万円位
有機ELパネル:価格 30万円~70万円位
■輝度の比較
500カンデラ:価格 10万円~20万円位
1.000〜1.000.000カンデラ:価格 25万円~100万円位
■コンテンツ再生やプログラム機能の比較
データ再生のみ:価格 3万円~20万円位
プログラム多機能:価格 25万円~50万円位
屋内ディスプレイの比較や販売価格の情報は、
「屋内用デジタルサイネージ・ディスプレイ」を参考にしてください。


屋外デジタルサイネージの価格と相場
屋外用のデジタルサイネージは大きく2つに別れます。ひとつは店頭などの設置する自立式のサイネージです。もうひとつは、ビルの壁面に設置されている大型の街頭ビジョンです。
■屋外用大型デジタルサイネージの価格の傾向
屋外用ディスプレイも屋内用と同様に、サイズや解像度、パネルの種類などによって価格が変わってきますが、特に価格の差が出るのが、耐久性になります。雨風を凌ぐための防水や防塵などの規格を表すIPコードの高いディスプレイが高額になる傾向です。IPコードとは2003年に国際電気標準会議で定められた、デバイスの固形物、水に対する保護性能を表す規格です。
二桁の数字で表示されますが、ひとつ目の数字は防塵性能を、ふたつ目の数字は防水性能を示しています。 IP56ならば、防塵性能がレベル5、防水性能がレベル6ということになります。屋外サイネージを選択するときはIPIP53以上を目安にすると良いでしょう。
もうひとつ、屋外ディスプレイの価格で差がでるのが、ディスプレイの輝度です。屋外は、当然外光の影響を受けてしまうので、外光に負けない輝度が必要になってきます。設置する環境によって異なりますが、最低でも1.000cd/m²。できれば1.500cd/m²以上のディスプレイを推薦いたします。
屋外ディスプレイの比較や販売価格の情報は、「屋外用デジタルサイネージ・ディスプレイ」を参考にしてください。
■街頭ビジョンの価格はLEDパネルのピッチ(LEDの間隔)で決まる
街頭ビジョンの殆どが高額なLEDパネルを組み合わせて作られています。サイズでいえば300インチから1.000インチ以上まで、数百万から数千万円かかることもあります。またビジョンを管理する映像システムも高価な機材が必要となってきます。
LEDビジョンで大きく価格の差が出るとすれば、LEDの光体の密度(ピッチ)です。各LEDの間が何ミリピッチかによって、解像度が変わってきます。高密度のピッチで5mmとか3mmとかがありますが、現在では0.95mmという最高精細のLEDも存在します。
LEDビジョンの比較や販売会社の情報は、「LEDビジョンによる大型デジタルサイネージ」を参考にしてください。
特殊なデジタルサイネージの価格と相場
■特殊なディスプレイの価格と相場
通常の規格以外のデジタルサイネージも多く販売されてきました。
・タッチパネル式サイネージ
・ミラーディスプレイ・サイネージ
・シースルーディスプレイ・サイネージ
・フィルムディスプレイ・サイネージ
・両面サイネージ
・AI機能付きサイネージ
・16/9以外の規格外ディスプレイ
と、掲げればきりがない程、新しい製品の開発が進められていますし価格も様々です。
登場したばかりの製品は高額な場合が多いですが、直ぐに技術は真似をされて、似たようなディスプレイは次々に販売されていきます。特に海外のデジタルサイネージ製造メーカーの順応性は早く、日本の市場にも海外製の数多くのデジタルサイネージが参入しています。
特殊なデジタルサイネージを導入することで、話題性や他店との差別化ははかれますが、価格低下のスピードも早いので、購入のタイミンを見極めることが最も重要です。また、特殊なディスプレイは、コンテンツも特殊になりますので、コンテンツ制作も「価格」の一部として考慮しておくことも大切です。
特殊なディスプレイの比較や販売価格の情報は、
「ユニークなデジタルサイネージ用ディスプレイ」を参考にしてください。


スタンド・STBなどの周辺機器の価格と相場
デジタルサイネージには、ディスプレイの他にも多くの周辺機器がありますが、その中から代表的なディスプレイ・スタンドとSTBなどの外付けのメディア・プレーヤーの相場です。
■ディスプレイ・スタンドの価格と相場
ディスプレイ・スタンドの価格と相場は、タイプによって差はありますが、ディスプレイのサイズによって決まることがほとんどです。
・イーゼル型スタンドの価格と相場
32インチ:価格 40.000円〜
43インチ:価格 55.000円〜
55インチ:価格 70.000円〜
・スリムスタンドの価格と相場
27インチ:価格 40.000円〜
43インチ:価格 50.000円〜
55インチ:価格 65.000円〜
・屋外用スタンドの価格と相場
32インチ:価格 180.000円〜
43インチ:価格 200.000円〜
55インチ:価格 260.000円〜
・壁掛け型スタンドの価格と相場
32インチ:価格 10.000円〜
43インチ:価格 20.000円〜
55インチ:価格 30.000円〜
ディスプレイ・スタンドの製品の比較は「オススメのデジタルサイネージ・スタンド」も参考にしてください。
■STBメディアプレーヤーの価格と相場
STBメディアプレーヤーの価格・相場は、HDと4Kの出力画質の差と、複雑なプログラムを構築できる機能性によって変わってきます。
簡易型STB:価格 10.000円〜
多機能STB:価格 30.000円〜
簡易型メディアプレーヤー:価格 30.000円〜
多機能メディアプレーヤー:価格 50.000円〜
STBメディアプレーヤーの製品の比較は「オススメのSTB・メディアプレーヤー」も参考にしてください。
配信サービスやレンタルなどの価格と相場
デジタルサイネージには、複数台のディスプレイをコントロールする配信システムや、1日から借りられる、お手頃なレンタルやリースのサービスも多くあります。
■クラウド型配信サービスの価格・相場
クラウド型配信サービスの価格・相場は当然ですが、システム構築の規模にとって大きく変わってきます。サービスの内容もサポート会社によって色々なサービスが用意されています。
初期費用:価格 50.000円〜
月額費用(1台):価格 1.500円〜
クラウド型配信サービスの比較は「クラウド・システムによるデジタルサイネージのネットワーク配信」も参考にしてください。
■オンプレミス型配信サービスの価格と相場
オンプレミス型のサービスは自社サーバーを設置することから、クラウド型よりも構築費や管理費が多くなりますが、独自のシステムを組めるのでメリットも多くあります。
初期費用:価格 300.000円〜
月額管理費(1台):価格 5.000円〜
■レンタル・リースの価格と相場
レンタル・リースは、台数、ディスプレイの大きさ、レンタル日数によって決まります。ディスプレイのレンタルのみの会社と、システム構築やコンテンツ制作もサポートしてくれる会社もあります。
・屋内用デジタルサイネージ1日レンタルの価格・相場
32インチ:価格 8.000円〜
55インチ:価格 20.000円〜
70インチ:価格 70.000円〜
・屋内用デジタルサイネージ1ヶ月レンタルの価格・相場
43インチ:価格 110.000円〜
43インチ:価格 30.000円〜
55インチ:価格 210.000円〜
・屋外用デジタルサイネージ・1日レンタルの価格・相場
32インチ:価格 35.000円〜
42インチ:価格 48.000円〜
47インチ:価格 65.000円〜
・屋外用デジタルサイネージ・1ヶ月レンタルの価格・相場
32インチ:価格 150.000円〜
42インチ:価格 200.000円〜
47インチ:価格 300.000円〜
レンタル・サービスの比較は「レンタル・リースのメリット」も参考にしてください。


コンテンツ制作の価格と相場
コンテンツ制作の価格と相場も制作するコンテンツの内容や長さなどによって大きく変わってきますが、ソフトウェアの進歩でこれまで高額であったアニメーション制作などが低価格で出来るようになり、コンテンツ制作全体でも、価格はかなり下がってきています。デジタルサイネージは配信するコンテンツが重要ですので、低コストでサービスの良い制作会社を見つけることが需要です。
■コンテンツ制作全般の価格と相場
静止画コンテンツ(デザインのみ):価格 3.000円〜30.000円
静止画コンテンツ(写真撮影あり):価格 30.000円〜50.000円
HD動画コンテンツ1分(デザインのみ):価格 50.000円〜100.000円
HD動画コンテンツ1分(動画撮影あり):価格 100.000円〜300.000円
4H動画コンテンツ1分(デザインのみ):価格 100.000円〜200.000円
4H動画コンテンツ1分(動画撮影あり):価格 200.000円〜400.000円
タッチパネル用コンテンツ:価格 1.000.000円〜
■撮影の価格・相場
写真撮影(基本機材で1日):価格 50.000円〜100.000円
動画撮影(基本機材で1日):価格 70.000円〜200.000円
■オリジナル・イラスト制作の価格と相場
ロゴデザイン:価格 50.000円〜100.000円
キャラクター:価格 50.000円〜200.000円
■音楽制作の価格・相場
オリジナル・テーマソング:価格 100.000円〜300.000円
ミュージック・エフェクト:価格 30.000円〜100.000円
■広告アニメーションの価格と相場
既存キャラクタター:価格 100.000円〜300.000円
オリジナル・キャラクタター:価格 300.000円〜500.000円
ピクトパスカルのコンテンツは「デジタルサイネージ・コンテンツ・コレクション」も参考にしてください。
デジタルサイネージの価格と相場 まとめ
デジタルサイネージは、今後も様々な環境や場所に普及されていくと思われます。
デジタル技術の発展や、海外製の安価なディスプレイの参入で、国内メーカーの価格も下がってきています。
価格的にサイズや機能性など充実したモデルが揃っていますので、導入する良い機会といえるでしょう。
デジタルサイネージの価格は、一般のテレビやPCディスプレイの価格に作用されやすく、価格は一定でで留まり、
その後は機能が充実したり、輝度が明るくなったりと、ユーザーに取って良い方向に向かうと言われています。
デジタルサイネージは、ディスプレイの価格だけでは決まらない
デジタルサイネージを導入するにあたり、「価格」は最も大きな選択材料のひとつです。
同じ大きさ、同じパネル、同じスペックであれば、低価格の方が良いと思われがちです。
しかし、同じディスプレイのようでも、実際に見てみると色味や見やすさが違うケースもあります。
可能であれば、ネットショップではなく、ショールームなどを訪れて自身の目で確かめることも重要です。
また、デジタルサイネージの運用は購入だけで終わりではなく、むしろ購入してからの運用が大切になってきます。
ディスプレイであれば、保証期間の長さやメンテナンスなどのアフターケアなどがどこまで充実しているか、
コンテンツ制作も考えると、デジタルサイネージ運用は販売会社やコンテンツ制作会社との共同作業になります。
デジタルサイネージの価格とは「保証」「メンテナンス」「コンテンツ制作」を含めたランニングコストだと考える必要があります。
ピクトパスカルのデジタルサイネージ用コンテンツ
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低価格でハイクオリティーなコンテンツ、無料コンテンツ、無料テンプレート、無料素材、
またリーズナブルなワンコイン(500円)コンテンツをご用意しています。
ピクトパスカルのコンテンツはデジタルサイネージ・コレクションをご覧ください。
