デジタルサイネージの比較と購入のポイント

デジタルサイネージの導入や運用をご検討中のお客さまから、
「どのようなデジタルサイネージを選べばよいのか?」とのご相談を受ける事があります。
ピクトパスカルではデジタルサイネージのディスプレイの販売はしておりませんが、
コンテンツを制作する側から見て、機能性やコスパ、将来性や使いやすさなどを考慮して
お客さまのニーズに合ったデジタルサイネージをご紹介してきました。
今回、「デジタルサイネージの比較と購入のポイント」としてまとめましたので、
新規のご購入や買い替えの参考にして頂ければ幸いです。

※デジタルサイネージは日々進化ししていますので、掲載している情報の全てが最新でない場合もございます。
また、価格やスペックなどは常に変化しますので、ご購入に関しては、目的に合った製品であるか、
メーカーや、代理店・販売店にご確認の上、ご購入ください。

コスパの高いデジタルサイネージを選ぶための
8つのポイント

ー Table of Contents ー


① デジタルサイネージを導入する目的を明確に

 まず初めに、デジタルサイネージを導入する目的を明確にしましょう。
商品広告、集客効果、情報発信、ブランディングイメージなど、デジタルサイネージの目的は様々です。また、使用していく間に、色々な配信のアイデアを出来くるので、将来の為に少し高いスペックを選択することも買い替えの無駄が省けます。導入時には最低ここまでの配信、1年後にはここまで拡張、3年後にはこれが出来れば理想といった、配信プランを考えることもデジタルサイネージを導入する時点で必要になってきます。当然ディスプレイの購入だけでは情報は発信できません。配信する中身(コンテンツ)の制作も計画に入れておかなければ、ただの看板になってしまいます。街で見かけるデジタルサイネージの多くが、このように効果的に使用されていないのも事実です。


② 屋外に設置するのか、屋内で使用するのか?

■ 屋外に設置する場合

 デジタルサイネージの導入目的が、広告配信や集客用のコンテンツである場合には、当然ですが、屋外用のデジタルサイネージが効果的です。デジタルサイネージは限られた空間にいる人にしか情報を発信できない媒体なので、当然多くの人の目に留まる場所に設置することが理想です。しかし屋外のサイネージは外光に負けない高い輝度や防水加工された筐体などの理由で、高額なものが主流です。屋外であっても雨に濡れない場所の設置や、お店の内側からガラス窓に向けて設置をするなどのアイデアでコストを大きく抑えることが出来ます。また、地域によっては行政でデジタルサイネージの設置を制限している場所もありますので、事前に確認しておく必要があるでしょう。

■ 屋内に設置する場合

 屋内用のデジタルサイネージは低価格なものから販売されていますので、初めてデジタルサイネージを導入し運用を試みるのに適しているでしょう。店内のメニューボードや写真パネルの代わりデジタル・スライドショーなど、様々な使い方が可能です。宣伝や集客よりも、お店のイメージアップやブランディングアップのために、デジタルサイネージの導入を考える方も多くなっています。ちょっとした話題作りのアイテムとして低価格な屋内用サイネージで、お客さまの反応をみることも良い選択です。屋内用サイネージであれば、2、3台のディスプでも低予算でシステムが組めるメリットがあります。大規模な導入ではなく、年間の広告予算で収まる規模からの拡張が現実的な一歩かもしれません。


③ 目的に合わせたサイズと台数の選択

■ ディスプレイが1台の場合

 まずは1台のディスプレイから考えてみましょう。これも目的によってサイズが変わってきます。多くの方は単純に大きなディスプレイの方がより目立つと考えてしまがちです。しかしデジタルサイネージは自宅の映画鑑賞用のシアター・ディスプレイではありません。また、当然大きなサイズの方が高額で重量も重くなり、設置工事も大変になります。デジタルサイネージを設置する場所や店内の内装など、せっかくの空間を壊してしまわないサイズか、トータル的な判断が必要になります。40インチ程度のディスプレイでも配信内容によっては、十分に効果は出せるはずです。ディスプレイのサイズは配信するコンテンツよりも設置場所に最適なサイズを選ぶことが大切です。

■ ディスプレイが複数の場合

 ディスプレイが複数の場合は、まず配信計画をしっかりと立てることが必須になります。たとえば、3台のディスプレイを横に並べて、「メニューボード」として使用した場合。これはさほど難しいシステムにもなりませんし、サイズも決まってきます。では、入り口には「ウェルカムボード」、受付には「メニューボード」、待合室には「アート作品」などといった、複数の場所に、それぞれ、目的の違うコンテンツを配信する場合は、それぞれに合ったサイズを選択する必要が出てきます。また、複数のサイネージが同期したコンテンツを配信する場合はプログラムを組む必要がありますし、コンテンツ制作費も高額になってきます。デジタルサイネージの効果を効率よく発揮するため、しっかりとした配信計画を立てましょう。

■ 縦置きにするか、横置きにするか

 デジタルサイネージの大きな特徴は、縦置きでの使用ができることです。テレビやPCモニターの横型の世界に慣れてきた人には、縦置きは新鮮に感じます。しかし、ここまでスマホが普及してしまうと横画面よりも縦画面を見ている割合が多くなって来ました。デジタルサイネージは大きなスマホと言って良いでしょう。横と縦の大きな違いはコンテンツの量になってきます。まだまだ映像制作の世界は横が主流です。市販されているコンテンツも含め縦型のコンテンツが少ないので、縦置きにした場合、多くのコンテンツをオリジナルで制作する必要が出てきます。今後は多くの縦型コンテンツが登場してくるでしょうが、このコンテンツ制作を考慮して縦か横かを検討することも大切です。また、タブレットサイズのディスプレイを数台置いておしゃれな空間を作りながら配信する方法も効果的なアイデアです。


④ 目的の配信が可能なスペックか?

■ 解像度

 解像度はディスプレイのサイズと大きな関係があります。現在の地デジはHDが主流ですが、いずれ4K放送が主流になるでしょう。家電のテレビコーナーに展示されているテレビの殆どが4Kテレビです。当然4Kの方が高解像度なので繊細な画像を映すことができます。20インチ位までのディスプレイであればHDでも荒く感じませんが、40インチ位になるとHDでは画像が荒く感じられます。今後の事を考えれば4Kディスプレイを導入することをオススメします。4Kディスプレイの場合、当然コンテンツも4Kでなければ高解像度で表示されません。配信するコンテンツが繊細な写真や、細かな情報である場合は、4Kディスプレイの方が圧倒的に高画質で見やすいでしょう。

■ 輝度とコントラスト比

 輝度とコントラスト比は別のスペックですが、関係性が深いので一緒にして説明します。輝度は画面の明るさで、バックライトの種類によって大きく異なります。コントラスト比は最大輝度である「白」と最小輝度である「黒」の比率です。輝度が500カンテラであれば、コントラスト比は500:1となります。デジタルサイネージのディスプレイも輝度が500カンテラでコントラスト比は500:1の製品が多くあります。また、設置場所によって必要な輝度も変わってきます。外光があたる屋外や照明の明るい場所であれば、より高い輝度の方がはっきり見える画像となり有利です。輝度とコントラスト比は、映像を綺麗に見せる大切なスペックですので、配信するコンテンツのクオリティーにこだわるのであれば、高輝度、高コントラスト比のデジタルサイネージを選択すると良いでしょう。

■ パネル

 ディスプレイやモニターのパネルの種類は多くあり、主流は液晶パネルですが、IPSパネルや有機ELパネルなど、より高輝度で高コントラストを持ったディスプレイがあります。当然高額になりますが、実際に比べてみるとその美しさは一目瞭然です。パネルでチェックしたいのは反射の少ないノングレアタイプが望ましいです。映り込みの多いグレアタイプだと、デジタルサイネージに色々な物が映り込んでしまい、せっかくのコンテンツが見づらくなるからです。もう一つが広視野角度を持ったパネルの選択です。広視野であれば角度のついた場所から見ても、デジタルサイネージの内容をしっかりと認識できますが、狭い視野では、正面付近で見ないと鮮明には見えません。通行人に対しての配信が目的であれば、広視野角度を持ったディスプレイを選択しましょう。

■ コンテンツ再生機能

 デジタルサイネージのディスプレイには、シンプルなモニター機能のみから、大量のメモリーやハードディスク、OS、ネットワークなどを備えたPCタブレットレベルのものまで多くの機種があります。シンプルなモニター機能のみの場合、別にコンテンツ再生機を用意する必要が出てきます。コンテンツ配信が静止画や動画を日にちや時間でプログラム再生したいのであれば、それに対応した再生機能を持ったデジタルサイネージを選択してください。また、再生できるファイル・フォーマットも少なく限られたサイネージもあります。データ変換をすれば再生できますが、より多くの再生フォーマットを持ったディスプレイを選択しておけば安心です。縦型で使用する場合は画面表示を回転できる機能があると便利です。機能がない場合は、縦型のコンテンツを横で制作することになりますので注意が必要です。

■ デザイン

 最後はデザインです。デジタルサイネージにとってデザインも重要なスペックです。サイネージは四角いディスプレイ・モニターなので、デザインと言っても、ディスプレイ本体やフレームの厚みと、自立の場合はスタンドのデザインになります。フレームは薄いほどシャープで美しく見えるので、最近のディスプレイはフレームの薄い物が主流になっています。ディスプレイ本体の厚み(奥行き)はパネルの仕様によってことなり、技術的に薄く出来ないパネルもあります。壁に掛けて使用したい場合は、より奥行きのないサイネージの方が好ましいでしょう。屋外用の一体型の場合は安全のために大きく思いスタンドになりがちです。一体型でない場合はイーゼル式や、天然の素地を使用したものなど、デザインのこったスタンドも登場してきたので、設置のイメージに近いものを選ぶことが可能です。


⑤ 多機能でも使いやすいインターフェースか?

 デジタルサイネージは多機能であればあるほど、コンテンツの配信プログラムを複雑に構築出来ます。しかし多機能になると同時にプログラムを組むインターフェースも複雑になり、専門的な知識がないと、簡単な配信さえ時間が掛かる場合が出てきます。特に海外のメーカーでマニュアルもインターフェースも英語表記しか対応していない機種もあるので、自身で扱えるインターフェースであるかは、デジタルサイネージの運用に大きな差が出てきてしまいます。全く使用しない機能など盛り込んで高額にしているサイネージも存在します。シンプルなインターフェーで簡単にプログラムを作れるサイネージを選択することも、ストレスのない運用に欠かせないポイントです。


⑥ 耐用年数と保証期間を確認

 デジタルサイネージの筐体自体の耐久性はメーカーによって大きく変わってきます。当然、設置場所や運用時間によっても差が生じます。屋外であれば雨風やホコリなどで、条件は悪くなります。屋内であっても毎日24時間使用すれば、いつか故障してしまいます。低額のデジタルサイネージなら3年から5年、高額(数十万円)なデジタルサイネージでは、5年から10年を目安にすると良いでしょう。耐久性と同時に確認しておきたいのが保証期間です。できれば3年以上の保証のあるデジタルサイネージを購入しましょう。保証期間はメーカーの製品への自信です。保証期間も金額に含まれると考えるべきでしょう。また保証期間が長くても海外のメーカーですと対応に時間が掛かる場合もありますので、安心なサポートを受けられる販売店や代理店からの購入も選択肢のひとつです。


⑦ いちばん大切な購入予算

 何と言っても、いちばん大切なのは購入予算ですね。予算が多いほどハイスペックなディスプレイや迫力のある理想のサイズ、使いやすい周辺機器など、目的に合ったサイネージを選択する幅が広がるのは当たり前ですが、なるべくコストを抑えたいのが現実です。特にこのコロナ渦で店舗やサービス業は大変な打撃を受けています。しかし、今までとは違うアプローチにデジタルサイネージの配信を考えている方にとって、少しでも予算を抑えて効果の出るディスプレイを選びたいものです。今では50インチクラスの大きめのディスプレイで性能のよいものも多くなってきました。価格は15万円位から購入できます。コンテンツも含めて、スタート時点では最低20万円位の予算があれば導入が可能でしょう。もちろんサイズを小さくすれば、10万円で納める事もできます。電気代はさほど掛かりませんが、年間のコンテンツ制作費は確保しておくことも重要です。ピクトパスカルのコンテンツなら低価格での運用が可能ですので、是非ご利用ください。


⑧ 総合的にコスパが高い製品か?

 デジタルサイネージの選び方とチェックポイントを見てきましたが、それぞれの目的に合ったコスパが高い製品を見つけることは大変です。コスパが高い、コスパが良いとは、決して「格安」なことだけではありません。コストパフォーマンスとは費用対効果です。デジタルサイネージの配信目的に対し、しっかりとした効果があることが大切なポイントです。低価格でもスペックの優れたデジタルサイネージが理想ですが、格安だからといって、すぐに壊れたりサポートが無い海外製のデジタルサイネージは避けるのが無難でしょう。デジタルサイネージの可能性は多く、魅力的な広告媒体ですが、コンテンツの更新や管理など、運用に掛ける時間も予算も能力も必要になります。小規模店舗で導入する場合は、できるだけ負担が少なくてすむデジタルサイネージを選択することが最も大切なポイントといえるでしょう。


ピクトパスカルがオススメするデジタルサイネージ

各メーカーが製造しているデジタルサイネージのスペックも踏まえ、
目的別にオススメできるデジタルサイネージをピックアップしてみました。
※ご購入に関しては、目的に合った製品であるか、メーカーや販売店に直接ご確認ください。

みなさまのデジタルサイネージの運用が、新たな発展へのきっかけになれば幸いです。
もちろんデジタルサイネージのコンテンツ制作が必要であれば、何なりとご相談ください。


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